15㎝水槽の宇宙

エビちゃんと水草だけの水槽にする予定だったのですが、中層域が何となく寂しいのと、エビちゃんだけでは食べきれない藻がガラス面に生えてきました。

ネオンテトラ

エビちゃんたちと混泳できて中層上層域を満たしてくれるおとなしい魚は、ずばりネオンテトラです。60年近く前、1969年頃にアメリカで熱帯魚飼育をはじめて、最初にネオンテトラを見た時は衝撃を受けた覚えがあります。本当にネオン管が光っているように、光り輝いて見えました。当時はまだ高価な魚でしたが、親にねだって何匹か買ってもらった経験があります。小学生でしたが、勉強もしないで一日中眺めていた思い出があります。
今では1匹50円程度になっているのですね。おどろきました。パックに10匹入って安売りされていたものを買ってきました。価格は安くなっても、青く光り輝くボディは変わらず、あの頃の感動が蘇りました。当時の暗い蛍光灯よりも最近のLED照明の方がより美しく見えるようになったかもしれません。

かくして、現在のわが家の15㎝水槽の中層、上層を美しく彩ってくれています。
やはり魚が泳いでいると、ぐっと水槽らしくなりますし、水槽の中が急に活気づきます。

ブッシープレコ

一番好きな魚はプレコで、激しく感情移入してしまうので、20年前にやめてからはプレコは飼わないようにしていたのですが、ネオンテトラを買いに行ったら1匹だけ売れ残ったブッシープレコが袋詰めされてセールになっていました。見るとまだ稚魚で、お腹も凹んで、目も凹んで、かなりヤバイ状況でした。こういう個体を見るとダメです。何とか救ってあげたくなってしまい、買ってしまいました。数日間、お腹も目も凹んだ状態でしたが、徐々に食べ始め、1週間後には回復してくれました。
ブッシーはプレコの中では小型種なので、15㎝水槽でもしばらくは大丈夫でしょう。現在は全長3㎝程度です。
エビちゃんだけでは食べきれなかったガラス面のコケを食べてくれていますが、まだ小さいためか、コケ取り能力はあまり高くありません。でもいいのです。無事に回復してくれただけで。

15㎝水槽の現在

現在、エビ3種、ネオンテトラ、ブッシープレコが住んでいます。
たかが15×15×25㎝の小宇宙ですが、人間とはこれほど異なる生き物との共存がはじまり、毎日この小さな水槽にいやされています。きれいな池を切り取ったような水景を作る楽しみもありますし、自分たちが作った環境の中でエビや魚たちが幸せそうに生きているのを見るだけで、こちらも幸せになってきます。こんな小さな宇宙を創るだけでも、彼らを幸せにするためにどうしようかと試行錯誤をして考え抜きます。時間もお金もかかりますし、ずいぶん悩みました。多分に思い込みかもしれませんし、単なる自己満足なのでしょうが、熱帯魚飼育はなかなか知的な趣味なのだとつくづく思いなおしました。

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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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