アース様

わが家では、アース製薬のことをアース様と呼ばせていただいております。
マグマ大使の世代だからという理由だけではありません。

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特異体質

なぜか私は昔から蚊に刺されにくい体質のようです。特に何も対策はしていませんが、数年に一度刺されるかどうかという頻度です。血がマズイのでしょうか。一方、家内の家系は大変刺されやすい体質のようで、いっしょにいると蚊はすべて彼女の方に集まります。最近は野鳥撮影のためにフィールドに出ますが、彼女は全身に虫除けを塗って、私は何も対策をしなくても100%彼女の方が刺されます。

特殊な環境

わが家では、もうかれこれ30年以上イグアナを飼育しています。イグアナは直射日光浴が必要で、夏場は窓を開け放して直射日光を当てる必要があります。紫外線目的なので、ガラスを挟んでは意味がありません。せいぜい逃走防止用の金網を設置するくらいです。網戸も鋭い爪で簡単に破られてしまうので意味がありません。当然、蚊は容赦なく入ってきます。部屋はイグアナと共存していたので、蚊は人が生活する空間にも普通に入ってきます。

蚊取りの毒性

私は刺されないとしても、家内の刺され方があまりにひどいので、何とか対策を打とうと思い、蚊取り製品の導入を検討しました。昔からある蚊取り線香や、最近では電子式の薬剤、持続性スプレーなど、様々な方式があります。いずれにしても毒物には違いなく、人に対する安全性は認められているにしても、動物たち、特にイグアナなどの爬虫類に対する毒性が分からなかったため、その類の製品を販売している製薬会社各社にイグアナ飼育環境で使用しても安全かどうか、手紙を書いて問い合わせました。ダメ元で。
今から30年ほど前なので、まだネット環境も普及してなく、こういったことは電話か手紙が主な手段でした。記録が残るので、手紙という手段を選択した次第です。

イグアナへの影響

イグアナを放し飼いにしている環境で、除虫菊エキスのイグアナに対する毒性が知りたい、と、大手3社に出したのですが、1社を除いて返答もありませんでした。他は分からないから無視したのか、冗談か嫌がらせの手紙と思われたのかもしれません。
唯一回答をいただけたのが、冒頭のアース様です。イグアナに対する毒性を教えてくれ、などという、無謀な質問を真摯に受け止めてくれて、きちんと封書で回答をいただけました。一言で言うと、イグアナに対する毒性は分からないので使わないで欲しい、という内容なのですが、丁寧な文面で、爬虫類に対する毒性試験を今まで行ったことはないし、行うための施設もないとのことでした。ごもっともです。すべての動物に対して毒性試験をしていたら製品は出せなくなるでしょう。
分からなくても良いので、分からないという回答が欲しかったのです。その点、アース様だけは素晴らしい回答をしてくれて、私たち家族の中では一気に株が上がりました。イグアナだろうとカメだとうと、飼っている人にとっては家族であり、毒性があったり、毒かどうか分からないものを使うわけにはいきません。その指標をいただけただけでもありがたかったのです。
それ以来、わが家では「アース様」なのです。

ないことの証明

一般的に、「ある」ことを証明するのは簡単ですが、「ない」ことを証明するのは極めて困難です。数学の証明でもフェルマーの最終定理のように解がないことを証明するのは困難です。チカンだってやってないことを証明するのは難しいのです。
毒性も、あればすぐに分かりますが、ないことを証明するのは不可能に近いでしょう。同じ種類の生き物を何十匹も用意して、それを2つのグループに分け、片方は蚊取り線香を使い、片方は使わない集団として、何年も、何世代も飼育して、健康上何も問題がなく、累代繁殖させても問題ないことを証明しなければなりません。それをペットになる可能性がある動物すべてで実験を行うことは不可能ですし、実験動物を使うので、倫理的にも問題になってきます。
ですから、メーカー側としては、問題があるかもしれないから使わないでくれ、としておくのが妥当でしょう。

対策

家族であるわが家のイグアナで実験なんてできませんし、いかにも影響を受けそうなブンチョウもいるので、屋内で蚊取り線香は使いません。蚊取り線香はベランダで使うようにしています。
もちろん、アース様の蚊取り線香です。

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ベランダに電源を引いているのでブタのノーマットも使えます。これは可愛いのでオススメです。夏場は窓の横で常時通電して使っています。これだけでもずいぶん蚊は少なくなりました。
野鳥撮影にフィールドに出るので、夏になると家内の必需品はサラテクトです。これは高圧ガスのスプレーではなく、手動のスプレーなので、安全で大変使い勝手が良いのです。しかもアルコールフリーです。もちろん、アース様の製品です。

やっぱりアース様だな

消費者なんてそんなものです。些細なことでも、一度このメーカーは信頼できると思うとそのメーカーの製品しか買わなくなります。薬局に行くと各社の同じような機能の製品が並んでいますが、アース様のものがあればアース様のものを買ってしまいます。家内も「アース様のだからこれにしよう」と普通に判断基準にしています。
企業イメージって大事ですね。カスタマセンターや広報部の責任は重大です。

と言うことで、仕事上、何の関係もありませんが、アース様を勝手に応援させていただいております。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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