キャノピ

長年、ヤマハメイトに乗っていました。原付きなのにシャフトドライブで燃費もよく、大変気に入っていたのですが、ある日駐車場から消えていました。盗まれたのです。

近くの警察署に行くと、何人かが警察官と話し合っていました。応対してくれた警察官にバイクを盗まれた旨を伝えると、「え、おたくも」と言われました。どうやらその地域一帯のバイクが組織的な窃盗団にやられたようです。一応被害届を書きましたが、もちろん出て来ません。鍵をかけていようとチェーンをかけていようと関係なく、深夜に昇降機付きのトラックで来て持って行ってしまうそうです。プロの窃盗団ですから、もうどこか別の国に売られてしまっているのでしょう。諦めるしかありません。

スポンサーリンク

キャノピー

当時は5kmほど離れた動物病院で週に2回仕事をしていました。駅から遠いので、バイク通勤でした。その他にも別の病院に月に2回ほど仕事に行っていました。そのため、バイクがなくなってしまったのは大きな痛手です。
次のバイクとして注目していたのが、Hondaのジャイロキャノピーです。あのよくピザ屋さんが使っている3輪のバイクです。原付免許で乗れる上、大きな荷物を積め、屋根までついています。しかし、ネットで調べると原付バイクとしてはべらぼうに高いのです。本体価格は50万以上します。しかも後の大型のボックスはそれだけで10万近くします。一式そろえると60万コースです。

そんな時に某K博士が助け舟を出してくれました。キャノピーが欲しいなどと話していたら、実は某K博士も天気を気にせずフィールドに出るためにキャノピーの中古を探しておられました。しばらくして良い中古を見つけたとおっしゃっていたのですが、ある日5万で買わないかと言われました。私にとっては願ってもない良い話です。博士は買ってはみたものの、使用目的には合わなかったようです。
さっそくご自宅まで電車で伺い、念願のキャノピーを引き取ってきました。2006年のことですから、かれこれ15年以上乗っています。何度か大々的な修理をしていますが、まだまだ元気に走っています。

見た目はカワイイので、わが家では「キャノピ」と読んでいます。私は体が大きいので、乗っている姿はサーカスのクマが小さい自転車に乗っているみたいでカッコ悪いと言われます。でも良いのです、本人が気に入っていますから。そろそろ交換部品がなくなって来たようですが、走行不能、修理不能となるまで乗り続けようと思っています。

窃盗団対策として、すぐに振動検知アラームを取り付けました。チェーンなんかどんなものでもダブルアクションで簡単に切れますし、鍵かかっていようとジャッキアップしてトラックで持って行ってしまう窃盗団に対してはこれしかありません。

仕様

相当古い初期型です。エンジンは2ストロークで燃費はあまりよくありません。エンジンオイルの消費も激しく、結構頻繁に補充しないとすぐに警告灯がついてしまいます。

しかし、パワーはあります。新型は4ストロークで燃費もよくなったようですが、パワーダウンしてしまったようで、2ストロークの最終型のキャノピーはそのパワーから根強い人気があるようです。坂道もぐんぐん登ります。白煙吐きながらですが。

リアボックス

某K博士から譲り受けたキャノピーはリアボックスが付いていないものでした。単に荷台になっているタイプです。撮影機材を一式詰め込むので、大型のリアボックスが必要です。キャノピー専用に作られたリアボックスはよくできているのでしょうが、大変高価です。安くても8万円、高いものだと十数万円します。さらに取付費用がかかるでしょう。キャノピーは5万円で購入したのに、リアボックスがそれ以上するのは許せません。何か丁度良いものを自分で取り付けようと思いました。

ホームセンターで物色して、丁度良いものを見つけました。本来はベランダに置くプラスチックのストッカーですが、キャノピーの荷台にぴったり収まるサイズです。
道路交通法上の「荷台から左右15㎝でっぱらないこと」と「高さ2m以内」もクリアしています。30㎏を超えるものを積まなければ法的にもOKです。

早速購入し、荷台に取り付けました。下部だけの固定では不安なので、上部もキャノピーの屋根を支える支柱にも固定しています。これでかなり頑丈になりました。ホームセンターのセールで、6千円ほどで済みました。
ただし、本来の使用目的や設計基準がバイクのリアボックスでの使用を想定していないと思いますので、メーカーは推奨しないでしょう。取り付ける場合は自己責任で行ってください。加工や取付の技術はそれなりに必要です。バイクは常に振動しますから、適切なネジの締め方をする必要があります。基本的にスプリングワッシャーを挟んでダブルナットで固定しています。普通にネジを締めただけだとすぐに緩んでくるでしょう。そのあたりの技術がない場合は業者に頼むことをおすすめします。

私の場合は、底面を荷台にボルトで強固にネジ止めしましたが、ストッカー自体の強度が足りないと判断したので、ストッカーの屋根を、キャノピーの屋根を支える2本の支柱にU字型ボルト2個で固定しました。これでびくともしなくなりました。15年以上問題なく使えています。

ストッカーの優れた点は、扉ではなく、上下に開閉するシャッターである点です。走行中に不用意に開いたりすると危険ですが、シャッターなのでその心配がありません。
容積もかなり大きく、撮影機材を一式つめ込んだり、工事用の機材を色々とつめ込んだりできます。まさに万能マシーンに変身です。ますます便利になりました。

あるときはネットワーク工事用PCボックス。

駐車していると、今まで5回ほど話しかけられたことがあります。注目はやはりこのリアボックスです。どこで売ってるのかときかれたり、単に褒めちぎられたこともあります。一度は交差点で信号待ちで止まっているときに隣に停車したバイクの兄ちゃんに「この箱いいねー」と話しかけられたこともあります。

カメラ機材などを積むので、少しでも温度が上がらないように銀色の塗装をしたのですが、それが丈夫な金属製に見えるようです。

あるときは工事用ボール盤キャリアに変身。

評価

一度キャノピーに乗ってしまうと、他のバイクは乗れなくなります。とにかく便利すぎます。雨が降ると普通はバイクに乗るのを避けますが、キャノピーには屋根があるので、天気が悪い日にあえて乗るようになりました。言うなればカサ代わりです。カサをさすのが面倒なので、普段歩いて行くスーパーの買い物も雨の日はキャノピーでよく行きます。通常のバイクと天気の関係と完全に逆です。使ってみてこれが一番驚いたことです。

イグアナのために大量に野菜を買うので、キャノピーは便利です。

ボックスでビールを買ったり、お米を買ったりするときは特に重宝します。また、ホームセンターなどでちょっと大きな材料を買う時は屋根が意外と使えます。屋根も丈夫に作られているので、ゴムバンドで強固に固定すれば、リアボックスに入らないものも運べます。

問題点

長年使っていると、ストッカーのプラスチック製シャッターの耐久性に難があることが分かりました。本来はバルコニーに置くストッカーなので、毎日何度も開け閉めすることを想定していなかったのでしょう。何年か使っていると蛇腹部分が水平に分断されてしまいます。何度かシャッターのみ取り寄せて交換しましたが、ある時、最初から補強しておけばよいのではないかと思い立ち、交換時にシャッターの裏に布テープを縦に何本も貼りました。その後は蛇腹部分はやはり何年か経つと文壇されますが、布テープのお蔭で形状を維持しているので、そのまま使用しています。特に使用には問題はないようです。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

Yamaをフォローする
乗り物
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました