新型コロナワクチン(モデルナ製ワクチン副反応の事例)

この記事は新型コロナワクチン接種を否定するものではありません。接種は自由ですが、個人的にはワクチン接種は強く奨励しています。接種後の副反応を不安に思う方も多いと思いますので、一つの事例として紹介します。

十分ジジイですがまだ65歳を超えてなく、持病もないため、居住地域での接種がいつになるか分からない状況でした。若年層の感染が拡大しているということで、そのまま大学で授業を行うのは命がけです。そんなとき、ちょうど大学の職域接種がはじまったので、利用させていただくことにしました。家内も務めている塾の職域接種がはじまったので、同時期です。どちらも若い世代の人たちと対面授業をしているので、同様な危険にさらされているし、自分が感染し、生徒にうつす可能性もあります。ぜひとも早めに打っておいた良いでしょう。
私の大学と家内の塾で、1日違いで接種できるというのも好都合でした。副反応がどれほどのものか分からなかったので、同じ日に同時に受けるのも危険かなと思ったからです。

スポンサーリンク

1回目

2021年7月の頭に1回目の接種を行いました。二人ともモデルナ製のmRNAワクチンです。

注射自体は気が付かないほど痛みも全くなく、規定時間安静にしていましたが、何の反応も現れなかったので、そのまま帰宅しました。家内も同様だったようです。

副反応

自分は翌日注射した肩に違和感を感じる程度で、発熱や倦怠感もありませんでした。それで終わりです。1週間経っても何も起きませんでした。

家内は接種翌日に一時的に37℃以上の発熱があったものの、半日ほどで下がり、逆に普段よりも平熱が下がるという面白い現象が起きました。熱が出た割に元気で、食欲もありました。
接種した肩の痛みは比較的強く、腕が上がらないという状態が2、3日続きました。いわゆるモデルナアームという症状でしょうか。しかし、生活に支障が出るほどではなく、その後数日で平常に戻りました。

接種からちょうど1週間後、家内に突如38℃の高熱が出ました。接種後に感染するということも十分考えられたので、一瞬心配しましたが、SpO2は98~99%を維持していて、このときも半日ほどで平熱に戻り、それ以降は無症状でした。

接種1週間後の高熱は予想外でしたが、ネットで検索すると同様な症状を訴えている人が何人かいらしたので、そういった副反応が出ることもあるようです。同様な反応が出る人もいると思いますので、ここに記しておきます。

モデルナ製ワクチン1回目接種副反応
自分(男性、61歳持病無し)翌日接種した肩の違和感程度
以降も発熱、倦怠感などの症状はまったくなし
SpO2は98~99%
家内(女性、61歳、持病無し)打った翌日に37.2℃の発熱(半日ほどで平熱に)。元気食欲はあり、SpO2は98~99%
1週間ほど平熱が普段より0.5℃ほど下がる
接種した肩に痛み(3日ほど)
接種1週間後に38℃の高熱(半日ほどで平熱に)。
SpO2は1週間終始98~99%

人によって副反応にずいぶん違いがあるようです。
ワクチン接種後も感染する可能性はあるので、注意が必要ですが、家内は発熱はあったものの、味覚障害や倦怠感、呼吸困難などがなかったので様子を見たところ、数時間で平熱に下がりました。一瞬ひやりとしましたが、呼吸に障害がなく、SpO2の値も98~99%を維持していたので、特に医療機関に連絡せず、様子を見ました。
パルスオキシメーターは一家に一台あると安心できます。

パルスオキシメーター
指をはさむだけで数秒で測定できるので便利です。
左のSpO2が96%以上であれば肺が機能しているということです。
95%以下になったら要注意です。
右の数値、心拍数が低いのは昔からです。

新型コロナに感染すると肺がやられます。単に熱が出ているだけなのか、肺がやられているのかを判断するために、SpO2は有用な指標となります。パルスオキシメーターは数千円で買えるので、1台持っていると安心です。

ただし、これらは医療用ではないので、どこまで信頼していいのか分かりません。自己判断は危険だと思いますので、あくまでも指標で、具合が悪い場合はすぐに医療機関で受診されることをおすすめします。

医療機器として認定されているものは大変高価ですが、中身の機構としてはほぼ同一のものと思われます。息を止めるとSpO2は如実に80台まで下がり、努力呼吸をすると99%まで回復するところを見ると、数千円のパルスオキシメーターでも動脈血酸素飽和度はきちんと測定できているようです。

平常時に95%以下になったら要注意です。90%以下になったら相当ヤバイ状態です。

恐ろしいのは、高齢者や持病がある人で、肺炎がかなり重症化しないと呼吸困難であることの自覚がない人がいることです。「Happy hypoxia」と呼ばれているようですが、本人は大丈夫と思っていても、CTやMRIを撮るとかなり重症の肺炎に陥っていて、実は「呼吸できていない」状態であることが発覚することがあります。本人に自覚がない原因は解明されていません。ランナーズハイのようなものでしょうか。普通であればSpO2が90%以下になれば相当息苦しいはずですが、新型コロナ感染者の中には呼吸困難の自覚症状なくSpO2が80%程度まで低下することがあるようです。本人はスマホで普通に家族と会話していて、「おおげさに入院させられちゃったよー」などと笑っていることもあるそうです。しかし、これは逆に大変危険な状態で、呼吸困難の自覚症状なく血中の酸素が低下するので、意識障害や脳へのダメージ、さらには突然死が起きる可能性もあります。

これは他人事ではなく、コロナ禍ではいつ自分に起こってもおかしくない状況が続いています。隣にデルタ株の感染者が座っている電車に1時間乗る可能性もあります。感染は免れないでしょう。こんな状況下では体温計だけではなく、一家に一台はパルスオキシメーターを準備しておくと良いのではないでしょうか。2年前は考えもしなかったことですが、コロナが終息するまでパルスオキシメーターは必需品かもしれません。急激な需要に供給が追い付かず、入手困難な時期もありました。今後の感染状況にもよりますが、入手できるうちに入手しておくことをおすすめします。

まもなく2回目の接種です。2回目の方が副反応が激しいと言われているので、覚悟をしています。もちろん、副反応があろうと2回目も接種します。とにかくワクチン接種を優先します。どんな反応が出ようと、感染して重症化するよりも遥かに楽なはずですから。

何が参考になるか分からないので、2回目の反応も後日報告します。

ワクチン2回目接種

職域接種の2回目の接種が終了しました。
今回も夫婦で1日ずれていますが、二人同時に寝込むリスクが減るので好都合です。

2回目接種当日

2回目はさすがに何か反応があるだろうと覚悟をしていたのですが、私は今のところ自覚する反応はありません。新しいおでこで測る非接触型の体温計を買ったので念のため接種当日の夜は測ってみたら37.0℃でした。一応ちょっとは発熱しているようです。気分、食欲に問題なく、倦怠感もなく、SpO2は98%でした。強いて言えば接種した左肩が少し痛い程度で、上に上げられないほどではなく、生活にはまったく問題ありません。
接種した当日から普通に仕事しています。

家内は案の定、当日37.4℃の熱が出ました。元気食欲はあって、これから食欲がなくなるかもしれないからと、中華料理のテイクアウトを買って家でたらふく食べました。熱が出そうな予感がしたので、栄養をつけておく作戦です。
SpO2は98~99%で問題ありません。

2回目接種二日目

予想外に自分も熱が出ましたが最高でも37.4℃ほどで、元気食欲には影響なく、普通に仕事ができました。微熱といった感じです。やたらと喉がかわいて、水分をずいぶんと採りました。1回目は何でもありませんでしたが、2回目は接種した左肩に痛みを感じています。腕があげられないほどではありませんが、押すと鈍痛がある程度です。SpO2は98~99%で問題ありません。解熱剤は飲みませんでした。

家内は接種後1日経って38.5℃の高熱が出ました。昼には最高39.1℃まで上がりましたが、夜には37.8℃まで下がりました。解熱剤を飲んだからかもしれません。これも薬のせいかもしれませんが、元気食欲は低下し、さすがに寝込んだ状態です。しかし、SpO2はコンスタントに98~99%を維持しているので、肺には問題なく、単なる副反応とみてそのまま待機しました。
接種した肩の痛みもあるようで、腕が上がらない状態です。

2回目接種三日目

3日目も37.2℃の微熱がありましたが、元気、食欲に問題なく、倦怠感などもありませんでした。考えてみると「倦怠感」というものには一度も襲われませんでした。接種した左肩の痛みはほぼ消えています。通常通りの仕事に戻っています。

家内は37.2~37.8℃あたりを上下して安定していません。しかし、元気食欲にはそれほど影響もなく、寝込むような状態ではありません。SpO2は相変わらず98~99%を維持しているので、問題はないでしょう。

2回目接種四日目

4日経っても36.8~37.0℃の微熱があります。測らなければ気づかないレベルです。元気食欲正常です。

家内は4日経っても37.2℃ほどの微熱が続いています。頭が痛いとのことで、下熱鎮痛剤を飲んでいました。SpO2に問題はありません。

やはり2回目の接種は副反応が結構出るようです。急激な反応というよりも、じわじわと反応が続いているようなイメージです。寝込むほどではないけど中途半端な熱が続いているといった感じです。
1回目のように1週間後の発熱もあるかもしれないので、しばらく注意して観察します。

接種を終えて

人によって随分反応が違うことが分かりました。毎日同じものを飲み食いしている同じ歳の夫婦でも反応が雲泥の差でした。男女の差でしょうか。体重や栄養状態の差でしょうか。
同僚の先生には、3日間倦怠感で何もできなかったという人もいました。一応念のために2回目の接種後2、3日は大事な仕事は入れない方が良いでしょう。出かけたり運転したりするのも危ないかもしれません。自宅で安静にしていることをおすすめします。われわれはちょうどオリンピックと重なっていたので、退屈せずに済みました。

まあ、ウイルスのスパイクを製造するmRNAを体に注入してそれに対する抗体を作る工程ですから、体が反応するのは当たり前です。むしろ熱が出ない方がおかしいのではないか、とも思えます。2回目を接種して2週間もするとコロナウイルスに対する抗体が確立され、免疫力も上がるはずです。
ただし、100%の防御ではありませんので、完全に終息するまではマスクの着用、手洗いとうがいは徹底するべきでしょう。

ちょっとしんどい数日間でしたが、少なくともこれで自分が感染源になって生徒たちに感染を広げてしまう確率はかなり下がったはずです。

デルタ株に対する効力はまだ不透明ですが、3回目の接種で更なる効果が発揮できることが証明されれば接種するべきでしょう。しばらく様子を見ます。

追記(2022年11月)

4回目のワクチン接種を終えました。オミクロン対応のワクチンが地元では11月10からだったのでそれを待って摂取しました。

今回も私と家内で反応が著しく異なりました。私は翌日37.2度程度で何ともありませんでしたが、家内は翌日から38.9度の高熱がでました。しかし、反応は1日だけで、その翌日には平熱に戻っていました。1,2,3回は職域接種でモデルナ製でしたが、4回目ははじめてファイザー製です。

いつも思うのですが、接種量は子供は半量とかにしているようですが、大人も体重によって変える必要はないのでしょうか。いつも家内の副反応が激しいので疑問に感じています。家内は身長150cm以下、体重40kg以下で、自分は身長180cm以上、体重85kg以上です。密度がほぼ同じだとすると、体積は2倍以上異なります。それなのに、同量のワクチン量で良いのでしょうか。家内のほうが副反応が強いのは当然のように思います。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

Yamaをフォローする
健康家電教育その他
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました