アマゾンキンドル(Amazon Kindle)

基本は紙派ですが、時代に合わせてKindle本も出しています。そもそも1990年代から独自にPDFをCDに焼いた媒体を販売していた実績がありますので、電子出版の本を作ることに抵抗はありません。
やっぱり紙だな、と思いながらも、時代の流れに逆らえず、軟弱にKindleでもいくつか販売しています。

Kindleはどうよ

とにかく媒体がいらないところがメリットです。紙の本は印刷にかなりお金がかかりますし、在庫も大変場所を食います。また、少部数生産とは言え、少なくとも数百冊単位で製作しますので、最終原稿の製作と確認には多大な緊張が強いられます。電子出版の内容はいい加減か、というとそうではないのですが、公開後の訂正も可能なので、緊張の度合いが違います。作ってすぐ公開するというスピーディな対応も可能です。

KDP

詳しくはKindle Digital Publishing(KDP)のサイトを参照いただきたいのですが、基本的に誰でも本を作って売ることができます。小説やエッセイなどの文字が主体となった文学作品はハードルが低く、ワードなどで作った原稿があればすぐに作ることができるでしょう。ただし、Kindleの規約に則った審査がありますので、どんな内容でも出せるわけではありません。

問題は写真や図と文章が混在している本の制作です。Kindleの仕様は、あらゆる大きさや縦横比の端末でも問題なく表示されるように、基本的には流動デザインとなっています(リフロー型)。端末の大きさや矩形によって、ページ内に表示される文字数やレイアウトは変わります。文字が主体の内容であればそれで良いのですが、写真や図を多用したものや、レイアウトが崩れてしまうものには、この方式は不向きです。たとえば、その最たるものはマンガです。マンガは文字と絵がずれてしまうと致命的です。

自分が作るものは、基本的に写真と文で構成された本ですからKindleのリフロー型は使えず、固定フォーマットでしか対応できません。つまり、マンガと同じ制作方法となります。きっちりレイアウトしたものをPDF化し、それをKindleの形式に変換します。Kindle形式に変換するためのツールは無料ダウンロードできるアプリとしてKDPが用意してくれているので問題ありません。
Kindle Kid’s Book Creator、もしくは、Kindle Comic Creatorというソフトを使ってPDFをmobiフォーマットに変換すればKindleにアップロードできるようになります。

固定フォーマット

考える必要があるのはPDFを制作する段階のページの矩形(縦横比)と文字の大きさです。
矩形は1:1.6が推奨されています。黄金矩形1:1.618033989に近い、人類が最も美しく思う矩形に近似した比率です。推奨されているので、素直に1:1.6の矩形で制作しています。
リフロー型であれば、どんな矩形の端末で文字を拡大しても縮小しても支障なく読めるようになっていますが、固定フォーマットの場合はそのような機能はありません。文字が小さすぎると拡大しながら読むことになり、操作が煩雑になります。大きすぎると1ページに表示できる文字数が少なくなり、これも読みにくくなってしまいます。小さめのスマホで読まれることを想定して程よい文字サイズで写真と共にレイアウトする必要があります。すべての大きさや矩形の端末に共通する最適解はないので、小さい端末で拡大しなくてもなんとか読める程度の文字サイズを採用することになります。大型のタブレットなどで見ると文字が幾分大き過ぎますが、固定フォーマットでは仕方ありません。

イグアナ飼育書

30年前から作り続けているイグアナの飼育書です。「イグアナイグアナイグアナ」、「イグアナマニア」、エキゾチックアニマルライブラリ ケアマニュアル「イグアナ」(PDF CD)、YILハイパーブックレット「イグアナ」を経て、Kindle版のYILエキゾチックアニマルライブラリ「イグアナ」を販売しています。ページ数やカラー印刷の制限がないため、思う存分に書くことができました。イグアナに関するこれ以上詳しい飼育マニュアルはない、と自負しております。
イグアナをすでに飼っている人にも、これから飼おうかどうしようか悩んでいる人にもおすすめします。イグアナの飼育は万人におすすめすることはできません。きちんと飼うためにはそれなりの覚悟が必要となります。冬がある日本で赤道直下の生き物を飼うにはそもそも無理があります。
もともと捨てられるイグアナをなくすためにはじめた活動でしたので、飼う前に本書を読んで、じっくりと考えていただきたいと思います。
一方で、イグアナと共存する覚悟ができたら、イグアナは素晴らしいコンパニオンアニマルになります。正しく接すれば、楽しいイグアナライフを満喫できます。

JCRAブック「ウサギの基本」

YILハイパーブックレット ケアマニュアル「ウサギ」をKindle化したものです。一般社団法人 日本コンパニオンラビット協会(JCRA)からの依頼で制作しました。こちらもKindleの矩形や文字サイズに対応するため、すべて作り直す必要がありました。内容も全体的に見直しましたので、ウサギ飼育に関する基本を押さえた飼育書となっています。ウサギを飼いたいと思っている人や、すでに飼っているけど基本を見直したい人にもおすすめの内容となっております。最新の情報で、JCRAのウサギマスター検定の教科書にも指定されています。
JCRAブックは今後シリーズ化される予定です。ご期待ください。

メリット・デメリット

メリットはたくさんあります。紙の本で問題となる制作費や在庫の問題、流通、発送、返品などの面倒な処理が一切なくなります。それによって出版のハードルが下がり、誰でも簡単に出版できるようになりました。これは電子書籍の恩恵です。

デメリットは「紙ではない」ということにつきます。やはりパピルスの時代から培った紙の文化はそう簡単に電子媒体には置き換われません。しかし、コロナ禍の影響もあって、小学生も遠隔授業がはじまり、タブレットが教科書という状況で育った世代が大人になったときには、電子書籍はもう普通になっているのかもしれません。「やっぱり紙だな」などという旧人類もいなくなれば、全てが電子出版の時代になるのかもしれません。
それでもやっぱり紙じゃなきゃ、という人にはYILハイパーブックレットがおすすめです。

今後20年位で出版界は激変を強いられることでしょう。その歴史の変遷を経験できるのも面白いものです。紙の本がなくなることはないと思いますが、多くの紙媒体は電子化されはじめています。
新聞を取る人は激減していると聞いています。昔はみな朝の通勤電車の中で新聞を読んでいましたが、今は紙の新聞を開いているサラリーマンは皆無です。ほぼ全員がスマホやタブレットです。
本やマンガもスマホやタブレットが主流です。ごく稀に紙媒体の小説を読んでいる人を見ると安心します。そんな程度になってしまいました。

旧人類としては少し寂しいことですが、時代の流れです。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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