ヴォイニッチ手稿複製本(The Voynich Manuscript)

ヴォイニッチ手稿の貴重な原本は現在イェール大学のバイネキ稀覯本・手稿図書館に所蔵されていますが、2004年に全ページデジタル化されてPDFで公開され、2016年にはイェール大学出版から複製本が出版されました。
PDFを電子ブック形式に変換したものや、印刷した海賊版の図書も出回っているようですが、それらを買ってはいけません。ヴォイニッチ手稿フリークはちゃんとイェール大学出版から出版されている本物を買いましょう。

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The Voynich Manuscript

その名もずばり “The Voynich Manuscript” です。

大変立派な本です。洋書にしては紙も印刷も良く、大変なこだわりを持って作っていることがよくわかります。

ハードカバーで、半透明のカバーがついています。裏のイラストが半分透けて見えるようになっていておしゃれです。

前と後ろに説明や解説のページがありますが、メインはヴォイニッチ手稿を丁寧に撮影した画像を印刷したページが連続します。

すべて原寸大の印刷です。各ページはいかにも写真を貼りましたという構成ですが、ページの縁まですべて再現されているので、全ページまったく情報の欠落がありません。どこに解読のヒントがあるか分からないので、トリミングしたりせず、わざとそのまま掲載しているのでしょう。そのお陰で、まるで現物を見ているような気になります。

現物も途中いくつかの折り込みページがあるのですが、この複製本はそれらも忠実に再現しています。

現物は横162mm×縦235mmですが、それを余すことなく記録するため、この本は横236mm×縦312mmの大柄な本になってしまっていますが、仕方ありません。紙もかなり重いコート紙を使っているため、片手で持って気軽に読むようなものではありません。机にしっかり置いて閲覧するスタイルになってしまいます。この構成と発色のためと思いますが、より気軽にパラパラみられる簡易版もあると良いと思いました。

驚いたことに、表紙、裏表紙、見返し、天、地、背、小口の写真も掲載されています。ヴォイニッチ手稿ファンにとってはありがたいこだわりようです。要するに写真が撮れる面は全て撮影して掲載しました、というものです。

装丁の解説もあります。

可視光、赤外線、紫外線など、様々な電磁波での分析例。

顔料の顕微解析。

入手方法

Amazonで入手可能です。

The Voynich Manuscript
素晴らしくこだわりを持った複製本です。原本の撮影できる面という面をすべて高精細の写真を撮影してそれを並べた写真集と言っても良いでしょう。手稿部分は、全ページ原寸大の写真です。これ以上原本を正確に再現したものはありません。
ヴォイニッチ手稿に興味がある人にはまずイチオシの図集です。
著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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