PC環境で最も重要なもの(ディスプレー、キーボード、椅子)

コンピュータをいじりはじめたのが1980年頃なので、かれこれ40年以上コンピュータ関係の仕事に携わっていることになります。その間、完成品のPCを買ったのは社会に出て最初のボーナスで買ったシャープのMZ-5521というマシンのみで、Windowsの登場以降はすべて自作PCを使っています。

人々がPCに求めるものはそれぞれ異なると思います。ゲーマーは最高スペックのCPUと高速のグラフィックボードが命でしょうし、ビジネスマンたちは可搬性だったりバッテリーの持ちを評価基準にするでしょう。

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プログラマ

プログラマという人種は、PC環境に対してはおそらく一般とはかなり異なる評価基準を持っていると思います。プロカメラマンが信頼性が高いカメラを選ぶのと同様、プログラマはPCで仕事をするので、ハードウェアの信頼性を第一に考えます。CPUのクロックがどうのとか、グラフィックボードのポリゴンがどうのとか、筐体がおしゃれだとか、そんなことはまず考えないでしょう。彼らにとってはどうでも良いことなのです。

写真家

近年は写真の仕事が最も多いので、PC環境もそれに合わせて進化させています。しかし基本は変わらず、ディスプレーが最も大切なデバイスになります。CPU性能はさほど重要ではなく、莫大な量の写真を保存するためのHDDが内蔵されていれば、あとはフォトショップが普通に動けば文句はありません。

出版

出版の仕事もしているので、色校正のための環境も必要です。ここでもこだわるのは本体やCPU性能ではありません。

では何にこだわるのか

プログラマや写真家、出版業務に携わる人種は、1日16時間くらい平気でPCの前で集中できる人種です。多くは人付き合いが苦手で友達もあまりいません(^^)。ですから、彼らが一番こだわるのが、ディスプレーとキーボード、そして椅子です。コンピュータ本体やCPUの性能は意外とどうでも良かったりします。

ディスプレー

起きている間ほぼずっと見続けるので、ディスプレーにはこだわります。一番お金をかけるのもおそらくディスプレーです。
CRT(ブラウン管式)の頃からナナオのディスプレーしか使いません。今はLCD(液晶式)になりましたが、EIZO(ナナオのブランド)の24インチディスプレーで、出版の色校正もするので測定器を使って色温度を環境光源に合わせています。部屋の蛍光灯は色温度5500Kのトルーライトを使用しています。
良いディスプレーを買うと長く使えるので、結果的に安上がりだったりします。


EIZO ColorEdge CS2420-Z (24.1型カラーマネージメント液晶モニター/Adobe RGB 99%/メーカー5年間保証)

EIZO FlexScan EV2495-BK (24.1型/1920×1200/フレームレスモニター/アンチグレアIPS/疲れ目軽減/ブラック)

EIZO ColorEdge CS2731 (27型カラーマネージメント液晶モニター/Adobe RGB 99%/USB Type-C/メーカー5年間保証)

キーボード

ディスプレーと並び、常時使う道具がキーボードです。プログラマはミスタイプが命取りになるので、キータッチには大変こだわります。打ったかどうかわからないグニャグニャしたキータッチはミスタイプが多く、機械的なクリック感があるキーボードが好まれます。
具体的にはFilcoなど、ドイツCherry社の青軸を使ったキーボードです。学生時代慣れ親しんだIBMのキーボードのキータッチに似た、確実に入力されたことが指先の感覚に伝わるメカニカル機構のスイッチです。カチャカチャとうるさいので敬遠されることも多いのですが、多くのプログラマは一人で仕事をすることが多いので、キーボードの音で文句を言われることも少ないでしょう。それよりもミスタイプが少なく、確実な入力ができるメカニカルキーを愛用している人が多いと思います。
自分も1990年代にFilcoのキーボードに出会ってからは30年以上青軸のメカニカルキーボードしか使っていません。もちろん使い方が激しいので、比較的頻繁に買い換えますが、同じ品質でずっと作り続けてくれているのが大変ありがたいことです。

一方、マウスにはあまりこだわりません。光学マウスで左右ボタンと中央のスクロールが難なく使えればそれだけで十分です。


FILCO MajestouchBLACK USB&PS2両対応 日本語108キー・前面印刷・かな印字なし Nキーロールオーバー対応 独CherryMX青軸スイッチメカニカルキーボード ブラック FKBN108MC/NFB2

FILCO Majestouch2 108フルキー青軸日本語配列 USB&PS2両対応 Nキーロールオーバー対応 独Cherry青軸採用メカニカルキーボード ブラック FKBN108MC/JB2

FILCO MajestouchBLACK USB&PS2両対応 日本語91キー・前面印刷・かな印字なし Nキーロールオーバー対応 独CherryMX青軸スイッチメカニカルキーボード ブラック FKBN91MC/NFB2

椅子

プログラマや出版関係の知り合いで一番良く聞く病気は尿路結石と腰痛です。これは職業病と言っても良いでしょう。人工知能の研究所に勤務していたころは、よくトイレから悲鳴が聞こえました。突然の激痛と血尿に襲われるようです。
また、1日10時間以上座ったままの人が多いので、ほとんどの人が腰痛持ちです。寝ている時間とトイレに行く以外はずっと座ったままです。休みもほとんどなく、たまに休みがあってもネクラな人が多いので運動する人も少ないようです。体によいことは一つもありません。

このままではすぐに寝たきりになってしまうと思い、30歳くらいからは週に2日は必ず休み、1日10km以上は歩くようにしています。PCの電源を入れると仕事がはじまってしまうので、週に2日はPCを立ち上げないように心がけています。スマホも置いてでかけます。それを30年以上続けているので、何とか生き続けています。

幸い、結石は経験せずに済みましたが、腰痛には若い頃から悩まされました。独立してからは1日16時間ほど座っていることが多くなったため、最初に良い椅子を購入しました。それ以降は腰痛はなくなりました。
椅子は自分に合ったものを使うと、驚くほど腰痛がなくなり、長時間座り続けることができます。長時間の座り仕事で腰痛に悩んでいる方々には良い椅子をおすすめします。

椅子は座ってみないとわからないものです。ネットで見ただけで購入するのはおすすめしません。大型家具店や展示場に行って、必ず座ってみることを強くおすすめします。できれば長時間座ってみると良いでしょう。
座り方や座り心地の感じ方は十人十色です。また、高さや座面の確度など、細かい調整ができる椅子もありますので、必ず座って確かめてみてください。
アーロンチェアやエルゴヒューマンの椅子などはおすすめです。大型店に行ってとことん試してみて、個人的にはErgohuman PROが体に最も合ったので現在はそれを愛用しています。10年以上使い続けていますが、座り続けることによる腰痛になったことがありません。


メーカー組立完成品 エルゴヒューマン プロ オットマン内蔵型 オフィスチェア ブラック エラストメリックメッシュ EHP-LPL KM-11

エルゴヒューマン プロ オフィスチェア ブラック ヘッドレスト付き エラストメリックメッシュ ergohuman PRO EHP-HAM KM-11

PC

オシャレとか、スマートさは全く求めていません。Macファンの方々とは対極的で、無骨なフルタワーのATX規格の筐体を20年以上使い続けています。
コンピュータを使う仕事では、PCは安定が命なので、とにかく冷却にこだわっています。特にHDDが壊れる一番の原因は過熱だと言われています。大型の筐体にファンをたくさんつければHDDも効率よく冷やせます。数年ごとに中身を作り変えますが、筐体は特に新しくする理由はないので、何十年も使えます。作り変えるときはマザーボードとCPU、メモリくらいで、数十TBに及ぶHDDはそのまま使えるので自作PCは意外と安く済みます。

20年以上使っているアルミ外装のフルタワーの筐体。総金属筐体は劣化せず、静電遮蔽されるので電磁波などのノイズに強く、安定性抜群です。

おそらく一番大きいCPUクーラー

現在の中身は2019年に作り替えました。マザーボードは安定を優先してASUSのPRIME Z390、CPUはIntel i7-9700K 3.60GHzです。
メモリのみ16GB積んでいます。これも安定化のためです。CPUのクロックを上げるよりも、メモリを多く積んだ方が安定化と速度向上も望めます。
熱暴走を防ぐために、CPUには巨大な冷却装置を付けてあります。こういう大型CPUクーラーもフルタワーの大型筐体でないと取り付けられません。とにかく、スペックよりも24時間365日稼働できる安定性を求めるとこんな仕様になります。
この30年ほど、そんな条件でPCを作り続けています。PCは数年で中身を入れ替えることになりますが、ディスプレー、キーボードと椅子だけはこだわりぬいた最高のものを長く使うようにしています。コンピュータの仕事をしている人は概ねこんな考えだと思います。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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