エアドッグちゃん:Airdog:空気清浄機:レビュー

ダイソンにしてもエアドッグにしても、こういった物理学的な説明で効果や効能をうたわれると理系男子(女子も)はイチコロです。
今回は電磁場によって帯電させられた微細な粒子を、TPAフィルターなる帯電された板状の集塵装置で吸着するという仕組みです。それによって、0.0146μmといった驚異的に小さい微粒子をも除去できます。これは一般的なウイルス(0.1μm)よりも桁違いに小さな粒子も除去できるということです。ミリではなくマイクロメーター表記です。ミリで表記すると、0.0000146mmです。十万分の一ミリほどの微粒子です。
詳しくは公式サイトを見ていただくとして、そういう呪文を聞くとヲタクたちはいてもたってもいられなくなります。

購入するこじつけ

購入した理由はいくつかあります。
以下、メーカーが効能をうたっているものではなく、個人的な判断です。
「エアドッグは誇大広告だ」、「エアドッグはコロナに対して効果がない」などといった風評やネガキャンがたくさんありますが、この手のものは必ず使ってもいない人の非論理的な被害を受けるものです。
自分で使ってみるしかありません。自分は自ら使って体験したことしか信じないようにしています。

新型コロナ対策

2022年だったので、おりしも新型コロナ全盛期です。夫婦とも高齢者なので、感染したら死亡するリスクが高い年頃です。コロナ禍は自宅で自粛することも多いので、予防策としてコロナウイルスよりも遥かに小さい粒子まで除去できるエアドッグは有用であると考えました。

大学で授業をしていると、学生が次々と感染していて、次は自分かも、と常にヒヤヒヤしながら講義をしていました。家内も塾講師で生徒が感染して休むこともあり、いつ感染してもおかしくない状況でした。

エアドッグは新型コロナ感染の予防効果があるとはうたっていませんが、もし自分が感染した場合、空中に浮遊するウイルスを除去できれば、少しでも家庭内感染のリスクが減らせるのではないかと考えました。感染者の枕元にでも置けば99.9%のウイルスは除去できるはずです。

インフルエンザ対策

10年ほど前に自分がインフルエンザを持ち帰ってしまい、続けて家内も家庭内感染したことがあります。二人で発症すると何もできなくなり、かなりヤバイ状況になった経験があります。エアドッグの公式サイトには、浮遊ウイルスは99.9%除去されると書かれています。
今後も様々なウイルスの家庭内感染を少しでも低減させるために、上の新型コロナ対策と同様、エアドッグのウイルス除去機能が有効ではないかと考えました。もちろん、これもエアドッグがインフルエンザの予防効果をうたっているわけではなく、微細粒子の除去理論からの個人的な判断です。

家内のアレルギー

今まで花粉症にもなったことがない家内に、頻繁に鼻炎の症状がみられるようになりました。点鼻薬で改善されるので、おそらくハウスダストなどのアレルゲンが原因だと思われます。そもそもあまり掃除をしないので、空気は相当汚れていたと思います。今までは大丈夫でしたが、コロナ禍で家にいることが多くなったことと、加齢によって発現したのでしょう。ハウスダストの除去にエアドッグが有効であると考えました。
ちゃんと掃除しろよという話は置いておいて。

自分の花粉症

自分は小学生の頃から50年以上花粉症に苦しめられてきましたが、ポーリング博士の論文に触発されて10年ほど前に花粉症は克服しました。それまでは手放せなかった抗ヒスタミン剤は一切飲んでいません。それでも花粉量が多い日には多少目が痒くなったりくしゃみが出たりするので、より快適に過ごすためにエアドッグは有効であると考えました。

カビ対策

写真を仕事としているため、部屋の中にはカメラやレンズがゴロゴロ転がっています。仕事柄、顕微鏡や望遠鏡などの光学機器もあります。写真家だった叔父の教えで、「カメラやレンズは押入れやタンスにしまうとカビる」と言われていたので、基本的にキャップだけ付けてテーブルや棚にむき出しで置くことにしています。
確かにケースにしまっていたレンズがカビだらけになっていた経験があり、何十年も教えを守ってころがしておいたレンズの方が状態が良いので、叔父の教えは正解なのだと思います。
しかし、やはりカビは大敵で、特にレンズのカビは致命的なので、精神衛生上よくありません。必死な想いで買った超望遠レンズなどがカビてしまったら立ち直れないくらいショックを受けるでしょう。

エアドッグは浮遊するカビの99.8%を除去すると書かれています。空気中にカビの胞子などがなければカビないはずですから、光学機器のカビ防止にも効果があると判断しました。

文鳥のため

鳥類は一般的に呼吸が早く、鳥類独特な気嚢を使った呼吸器システムを持っています。そのため、空気中の有害物質の影響を受けやすく、古くはカナリヤを毒ガス探知機として使っていたほどです。
わが家の最愛の文鳥の健康のためにもエアドッグは有効ではないかと考えました。
鳥インフルエンザも野鳥が運んで来たウイルスの空気感染だと聞いているので、ウイルスレベルの除去ができるエアドッグに期待できます。

さらに一押し

一台の空気清浄機としては気軽に買える値段ではないので、これだけ理由を並べ立てないとなかなか買う勇気が出ません。周りにも使っている人はまだいなかったので、自分で判断するしかありませんでした。もう一押し欲しいと思いましたが、答えはエアドッグの広告ページに書かれていました。

フィルター交換不要

メインの集塵フィルター

これは画期的です。今まで様々な空気清浄機を使ってきましたが、何らかのフィルター交換が必要でした。もしくは、イオンの発生装置などに寿命があり、定期的にそのユニットを交換する必要がありました。それが結構高額でランニングコストが思ったよりかかってしまったり、面倒だったりしていつしか使わなくなってしまいました。

エアドッグの売りは、集塵フィルターの買い替えが不要なところです。水洗いでき、繰り返し何度でも使用可能です。つまり、ランニングコストが電気代以外何もかからないということです。これは素晴らしいことです。
もちろん、フィルターを洗うのが面倒なので、買い替えた方が楽だ、という人もいるかと思いますが、世界的にSDGsが叫ばれている今、使い捨てフィルターよりも洗って再利用可能なフィルターの方が圧倒的に地球にやさしい優れた仕様です。

購入

自分を納得させるために色々と理由付けをして、ようやく購入に至りました。物を買う時はいつもこだわりを持ってかつ慎重に吟味します。
【フラッグシップパフォーマンスモデル】Airdog X5sという機種です。
家で見ると思ったよりも大きく、結構威圧感があります。しかし、シンプルなデザインなので、見慣れると問題ありません。

評価

使いはじめて一年以上経ちました。
ハウスダストもウイルスも目に見えないので、正直最初はきちんと仕事をしてくれているのかどうか、良く分かりませんでした。特に空気がきれいになったとか、呼吸が楽になったといったような変化はなく、今まで通りです。しかし、……

ほこり

数ヵ月使用して気づいたのが、エアコンのフィルターが汚れないことです。わが家はイグアナが放し飼いのため、24時間365日エアコンがつけっぱなしです。
それまではエアコンのフィルター掃除をしても2週間くらい経つとフィルターが目詰まりするほどすぐに埃が溜まっていましたが、エアドッグを入れてから2ヵ月ほど経ってもエアコンのフィルターがキレイなままなのです。これには驚きました。かなりきっちり仕事をしていてくれたということです。

部屋の片づけや掃除をすると埃がたつのか、センサーが反応してフル稼働状態で運転されます。また、料理をしたときなどもエアドッグはフル稼働となり、油粒子や煙を除去しようとしてくれます。けなげです。部屋で焼き肉などをすると、真っ赤になってセンサーの表示が数百という数字になり、なんだか怒られているような気がして恐縮してしまいます。

花粉・ウイルス

もちろん、より細かい花粉やウイルスなども除去してくれていると思いますが、埃よりももっと見えないのでなかなか評価できません。メーカーとしてもそこがジレンマなのではないでしょうか。もっと目に見えて汚れが取れるものでしたら「オー!」となっていたはずですが、正当に評価されないのはちょっと残念です。本当はすごく仕事しているのにー。

風評被害を受けるのもこんな単純なことからなのではないでしょうか。花粉や細菌、ウイルスなど、目に見えないものはどんなに除去しても視覚的には分かりません。埃レベルものものは目に見えますが、ウイルスがどんなにフィルターに吸着されても見えるわけがなく、ほとんど汚れていないように見えるので、ウイルスのサイズ感を分かっていない人々からは「何もしていない」と誤解されてしまうのでしょう。花粉や細菌は光学顕微鏡で見えるレベルですが、ウイルスはどんなに倍率を上げても見えないものであることを知らないのだと思います。ウイルスは電子顕微鏡レベルのサイズです。

花粉が多いシーズンでは、窓を開けると塵センサーが花粉を検出して数値が一気に上昇します。フル稼働でファンが回り、最大能力で室内に侵入した花粉や埃を除去しようとしているのがわかります。窓を閉めてしばらくするとセンサーの数値も下がり、最低の運転に戻ります。
窓の開け閉めに明確に連動していることから、人に見えないかなり微細な粒子まで感知して除去していることがわかります。

ウイルスも取れていることが視覚化できれば面白いのですが、見えないものを除去していることを示すのは困難ですね。掃除機の宣伝で「ダニがこんなに取れた」など、視覚的に示せるのでインパクトがありますが、ウイルスに関してはそれができません。
広告を信じるしかないところが懐疑心を生む原因にもなっているのでしょう。しかし、電荷による吸着方法を理解し、おそらく実験結果から出している数値を信じるとしたら、ウイルスを99.9%除去しているという性能は精神的な安心感にはつながります。

レビューではうるさいと書いている人もいるようですが、個人的には大変静かだと思います。埃を検知してフル稼働状態になるとさすがにファンの音は多少うるさくなりますが、安定した定常状態ではほぼ気づかないほど静かです。

匂い

時々オゾン臭がします。自分や家内はオゾン臭にそれほど敏感ではありませんが、嫌いな人は気になるかもしれません。

モニター

センサーが空気の汚れ度合いを計測してモニターに数値と色で表示してくれます。AQI( Air Quality Index )と呼ばれるアメリカ合衆国環境保護庁が採用している大気汚染度を表す指数です。

指数カテゴリ(健康影響)
0 – 50Good(良い)
51 – 100Moderate(並)
101 – 150Unhealthy for Sensitive Groups(敏感なグループにとっては健康に良くない)
151 – 200Unhealthy(健康に良くない)
201 – 300Very Unhealthy(極めて健康に良くない)
栗色301 – 500Hazardous(危険)
LDKなので、台所で炒め物などをするとリビングに置いてあるエアドッグは敏感に反応して400オーバーの数値を示すこともあります。上の表で見るとHazardous(危険)な領域です。エアドッグは危険を察知して、オートモードでは自動的に最強運転になります。しばらくすると徐々に数値が下がりはじめ、最終的には緑に戻ります。換気扇を回していても調理中の粒子が部屋中に拡散していることが分かりました。

定常状態では1桁の値でライトも緑色ですが、空気の汚れを感知すると数値が上昇します。ライトも緑から黄色、オレンジ、赤と変化してオートでは運転状態も自動的に切り替わります。

部屋で何かすると敏感に反応するので、計測~運転のコントロールが的確に機能していることが分かります。一時的に数値が上がると強運転となり、徐々に数値が下がって行くのが視覚的に分かって安心できます。
油を使った料理などをすると特に顕著に反応して、一気に数百の値を表示することがあります。反応を見ていると、かなり優秀なセンサーを搭載していると思われます。

空気の汚れ具合が視覚的にわかるのは良いのですが、モニターのLEDが結構明るく、夜間は邪魔になることがあります。スリープモードにすると消灯しますが、モード自体が弱運転に変わってしまうので、やりたいことと異なります。モードを変えず、LEDの表示だけの強弱もしくはオンオフができれば良いと思いました。

メンテナンス

フィルターが汚れたころにセンサーの表示が「- C -」となり、フィルターの清掃を促されます。

内部にはプレフィルター、イオン化ワイヤーフレーム、集塵フィルター、オゾン除去フィルターがあり、それぞれを清掃します。

プレフィルターは掃除機で吸うか水洗いできるので簡単です。

イオン化ワイヤーフレームは特殊なスポンジでこすって汚れを落としますが、非常に細いワイヤーはとてもデリケートなので清掃には気を使います。

集塵フィルターがエアドッグのメインのフィルターですが、このフィルターの扱いがいささか面倒です。まず、かなりの大きさと重量があります。これを引っ張り出して風呂場などで水洗いします。水洗いできるところがスゴイところですが、洗った後、完全に乾かす必要があるので、時間がかかります。自分は扇風機の前に置いて強制的に乾燥させています。
費用もかからず、水洗いするだけで機能が復活するのですから優れた仕様です。

オゾン除去フィルターは掃除機で吸う程度の清掃で終わりです。

エアドッグの心臓部ともいえる集塵フィルターです。金属でできていて、大きく重いフィルターですが、完全に丸洗いできます。自分は風呂場でシャワーをかけながら付属のブラシで洗っています。

問題点

超音波式加湿器と同じ部屋で使用すると誤作動します。
超音波式加湿器は水中の振動版を高周波で振動させて水の細かい粒子を作り、それをファンで送風して空中に拡散させる装置です。煙のように目に見える粒子ですから空気清浄機レベルで見ると埃などと同じくらい結構大きめの粒子です。そのため、エアドッグは空気が汚れていると誤認識して過剰に反応してしまいます。
マニュアルにも超音波加湿器との併用はしないように注意書きがされています。
使えるのは気化式と加熱式ですが、加熱式はランニングコストが高いので、気化式をおすすめします。

追記

同じ会社から気化式加湿器【エアドッグモイ】が発売されました。もちろん、エアドッグとの相性は抜群です。

総合

空気清浄機にしてはずいぶん高いな、と思いましたが、総合的には良い買い物をしたと思っています。運転動作を見ると明らかに埃を感知して稼働していることが分かりましたし、1日24時間365日稼働して一度も故障もなく、快適に過ごせています。

公式サイトには次のように書かれています。

浮遊ウイルス99.9% 除去
浮遊細菌99.9% 除去
PM2.599.9% 除去
浮遊カビ99.8% 除去
浮遊花粉アレル物質99.6% 除去
浮遊ダニアレル物質99.9% 除去
浮遊ペットアレル物質99.9% 除去
アンモニア(汗・尿に含まれる臭気物質)81.0% 除去
ノネナール(加齢臭の原因の一つ)73.2% 除去
アセトアルデヒド(二日酔いの臭気物質)96.0% 除去
酢酸(体臭の原因の一つ)99.0% 除去

確認も証明もできませんが、鵜呑みにするとしたら空気清浄機としては驚くほどハイスペックです。ほとんどの項目が99%以上の除去率ですから、ほぼ完璧に除去されていると思って良いでしょう。
お年寄りの方は宇宙戦艦ヤマトのコスモクリーナーを連想するかもしれません。もちろん、酸欠になったりはしませんのでご安心ください。しかし、そのくらい有害なものを全部除去してくれそうなイメージです。
それでいて、フィルターの目詰まりがなく、買い替えや交換の必要がないところもメリットです。ランニングコストが電気代だけです。しかも、最強のL4で55W、最弱のスリープモードで12Wと低消費電力です。

自分は50歳になるまでヘビースモーカーだったくせに、タバコやめたらやたらと空気にうるさくなってしまいました。人って勝手です。

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自分が買ったX5sは旧製品になってしまいました。現在はCO2センサーが付いてAirdog X5Dとなっています。キャスターも付いているので、より使いやすくなっているようです。
2023年限定のマットブラックもあります。
小型のAirdog X3Dもあります。寝室や子供部屋などにちょうど良いサイズです。
著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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