いよいよロボット掃除機

2016年9月。
さんざん悩んだ末、わが家に迎え入れたのはココロボでした。
各社が威信をかけたロボット掃除機が出そろうのをひたすら待ち、ルンバ、ルーロなどの強豪を相手に、最終的に選定した理由は、「かわいいから」です。
つまり、ロボット掃除機の掃除能力にはあまり期待してなく、日々床にばらまかれるブンチョウの餌をある程度取ってくれる能力があれば満足だったのです。だったら可愛い方が良い、という単純な理由です。
さらに、やはり「ロボット」と名打つ限り、人とコミュニケーションを取れなければいけません。スイッチを入れて自動的に部屋をきれいにしてくれるだけだったら、それは「自動掃除機」です。「ロボット掃除機」と呼ぶのはふさわしくありません。
ココロボは、会話レベルは極めてプアですが、一応音声認識機構があり、声での操作が可能です。掃除中は一方的ですが、良くしゃべります。これぞ「ロボット」掃除機です。
認識してくれないことも多いのですが、その都度「えっ?」とか「ん?」とか返事をするところがまた可愛らしい。

ココロボRX-V95A
期間限定のテントウムシのシールが欲しかったのですが、買った時はもうそのキャンペーンは終わっていました。

実際稼働してみると、それが意外にもよく働いてくれ、アワだのヒエだのが一面に散らばっていた床がみるみるきれいになります。留守中に放っておけばきれいにしてくれると言うのがロボット掃除機の良いところなのでしょうが、どうしても人がいるときに稼働させ、動きをずっと見てしまいます。
鳥を飼っている人には超オススメの掃除機です。鳥小屋のまわりでは「ゴミ発見!」と言いながら入念に掃除してくれています。

さすが国産品で、家具や壁にはほとんどぶつかりません。ぶつかる時も減速して軽く触れる程度です。これなら家具が傷つく心配はありません。ぶつかったときは「いてっ」とかつぶやくのがまたかわいく、ツボを押さえています。
その他にも掃除をしながら何やら独り言を言います。
掃除機に音声機能はいらない、と、否定的な人も多いようですが、個人的にはロボット掃除機のあるべき姿だと思っています。まだまだ幼稚な音声認識ではありますが、「ロボット」という性質を真剣に考え、こんな遊び心を取り入れたシャープの技術陣にエールを送りたいと思います。他は「自動掃除機」であり、シャープのココロボだけが「ロボット掃除機」だと個人的には思っています。
日本の企業ではなくなってしまったのが残念です。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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