OHTO:セラミックローラーゲル替芯:PG-M05NP

オートからパーカータイプ(G2規格)の画期的なリフィルが登場しました。セラミックローラーゲル替芯PG-M05NPです。

オート社のリフィルにしかないこだわりのニードルポイントです。ボディも金属製に戻って好印象です。Made in Japanの文字が光っています。

チップ形状

オートの代名詞とも言えるこだわりのニードルポイントです。砲弾型よりも接地点周囲が見やすく、細かい漢字を書く日本人には最適な形状です。

オシャレな軸には砲弾型の方が美しい外観になると思いますが、そんなことは薄れてしまうほどニードルポイントの使いやすさが勝ってしまいます。

インク

新開発のゲルインクは抵抗無くサラサラ書け、インクの乗りが非常に良い印象です。インクは大変濃く、真っ黒です。こんなに濃いゲルインクははじめてです。それなのに速乾性で、書いた直後に触っても擦れにくい画期的なインクです。耐水性、耐光性も十分で、公文書に使用できます。

ボール

セラミック製の球を採用しています。この滑らかな書き味とインクフローの秘密はセラミックボールチップの恩恵のようです。セラミックで微小な球を造る高度な技術を確立しているのでしょう。球の表面には微細な凹凸があり、紙との適度な摩擦やインクのノリに貢献しているようです。もちろんセラミックですから耐磨耗性や耐食性はバツグンです。

ボディ

パーカータイプ(G2規格)のリフィルなので、国産でも外国製でもパーカータイプでさえあればどんな軸にも使えます。
このリフィルは安心の金属製です。オート社のゲルインクリフィルPG-105NPはプラスチックボディになってしまい、強度的に問題ないことがわかっていても不安感を払拭できませんでした。コスト的には不利になるのでしょうが、やはりパーカータイプは金属ボディの方が安心です。PG-M05NPは金属製に戻りました。剛性感が高く、好印象です。

実装

技術力が高いオート社の最新技術を詰め込んで作られたセラミックローラーゲルです。
手持ちの軸にいれてみました。
この手の軸には砲弾型のチップの方が合うと思いますが、一度ニードルポイントを使うとその利便性の方が勝ってしまいます。
インクは大変濃い印象です。

総評

今まで使ったG2規格(パーカータイプ)でベストかもしれません。削り出しのニードルポイント、耐久性が高いセラミックボール、剛性が高い金属ボディ、インクの濃さ、滑らかな書き味、速乾性など、パーフェクトです。

ボールペンの製造は想像以上の高い技術力が必要です。特にチップを構成するボールの材質や球の精度、ボールを受ける部分との間隔など、インクの粘度に合わせた高精度な加工技術が必要です。

このリフィルでは耐食性、耐磨耗性に優れたセラミックのボールを使っています。こんなに小さく高精度のセラミック球をどのように製造しているのかわかりませんが、日本を代表する精密加工技術を駆使していることでしょう。

ニードルポイントのチップもオート社は一つずつ削り出しで製造しているときいています。まさに日本の職人技を凝縮して製造しているチップです。この滑らかな書き味とインクフローは日本が誇る世界最高レベルではないでしょうか。
軸は断然外国製のものが素敵ですが、リフィルは日本製以外は考えられません。やっぱり日本人には日本製のリフィルです。

現在海外製のG2規格のリフィルで不満がある方はぜひ使ってみてください。おそらく目から鱗だと思います。

今は0.5mmしかありませんが、0.35mmくらいのものも出るとさらに面白いですね。期待しています。

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オート 替芯 ゲルインク替芯 0.5mm 黒 PG-M05NP-BK 定評があるオート社のニードルポイントで、金属ボディにセラミックボールを使用しています。
インクはGELインクで筆記は濃くなめらかです。
パーカータイプ(G2)なので、同サイズのリフィルにはおすすめです。ちょっと癖になる書き心地です。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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