プロンプター:Desview-T2-テレプロンプター

昔から人前で話すのが苦手です。両親も人前で話すのは嫌いなので、血なのでしょう。それなのに大学で授業をしていますが、正直に言って、授業がはじまって最初の数回は嫌で嫌でたまりません。そのうち慣れるのですが、こればかりは何十年やっても苦手なものは苦手です。

一方、家内は昔から人前で話すのが得意だったようです。私とは何もかも正反対な性格です。小学生のころから生徒会で全校生徒の前で演説したりしていたようです。自分だったら絶対断る結婚式のスピーチなども全く平気です。こういったことはおそらくDNA的なことだと思っています。平気な人は最初から平気で、苦手な人はどんなに訓練しても克服できません。

そんなわけで、自分はカメラの前で話をするなどと言うことは絶対にできないので、ユーチューバーには逆立ちしてもなれません。しかし、家内は違います。カメラ機材の紹介ビデオで喋れる?と聞いたら二つ返事で「できるよー」と返ってきました。実に頼もしい。

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動画

出るのは嫌ですが、動画の撮影や編集は仕事です。セミナー会社の仕事も請け負っていますし、プロモーションビデオなどにも携わっています。そんなわけで、動画のストーリーを作って一遍の動画に仕上げることは可能です。

一作目:サンプル動画

何の準備もなく、野鳥を撮りに行ったついでにカメラの脇に原稿を貼ってゲリラ的に撮影したのが「女性でも800mmの望遠レンズを手持ちで使えるか」をテーマに撮影した1作目です。
何も練習せず、ぶっつけ本番だったので、さすがに「位相フレネルレンズ」とか「手ブレ補正効果」など、初見の単語の発音が変だったり、どこで区切ったら良いか分からなかったりして、何度か取り直しました。中でも原稿を見て読むので、視線が原稿に行ってしまい、カメラに向いていないことが気になります。
ここはやはり政治家やアナウンサーが多用しているプロンプターの必要性を感じました。

プロンプター

プロンプターとは、カメラレンズの前に45度に傾けたガラスを置き、原稿をカメラレンズと同じ位置に表示する装置です。テレビ局などで使われているものは大型のものですが、最近はスマホやタブレットで表示した原稿をレンズと同軸で表示する簡易なプロンプターが販売されています。

Desview-T2-テレプロンプター

遊んでいるタブレットがあったので、それが使えるプロンプターを探したところ、この機種が適合しました。カメラ取付側は49,52,55,58,62,67,72,77,82mmのリングが同袍されているので、大抵のレンズフィルター径には適合するでしょう。もし合わなくてもステップアップリングなどで調整すれば設置できます。

スマホ/タブレットは短辺14㎝までのものであればセットできます。

NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sのフィルター径は77mmです。77mmのリングを取り付けてDESVIEW本体を上からスライドさせるだけで簡単に取り付けレれます。

Android、iOS用のアプリがダウンロードでき、原稿を鏡文字で表示できます。プロンプターの下に設置し、正面から見ると鏡文字が正規の文字として読める仕組みです。
Bluetoothのリモコンもついていますが、話しながらコントロールするのは意外に難しいので、短いクリップであれば予め流す速度の調子を見てそのまま録画するだけでも結構うまく行きます。

オールインワンのセットで手ごろな価格でしたが、思った以上に使えました。

専用ソフト

原稿を鏡文字で表示できるアプリを使うとプロンプターに写った文字が正像で見えます。

原稿の表示用としてスマホやタブレットにインストールする専用アプリが用意されています。
プロンプターはレンズ前の鏡に原稿を反射させて演者に見せるため、表示を裏返した鏡文字にする必要があります。専用アプリで鏡文字に設定し、フォントの大きさやスクロール速度など様々な設定をすることができます。プロンプターを使うには必須のアプリです。

付属のBluetoothリモコンも良くできています。止めたり進めたりもコントロールができますが、実際に演者が使うとリモコンを使用している動作が写ってしまうことが多く、短いクリップでしたらスクロール速度を調整してリモコンなしで使ったほうが自然な映像になります。長いセリフだとリモコンは有用になるでしょう。

このように正面から見ると正像となるように、タブレットでは鏡文字で表示されます。原稿は任意の速度で流すことができますので、話す速度に合わせてセットします。リモコンでリアルタイムに速度を調整したり、原稿の流れの停止や再開などのコントロールもできます。

グリーンバック

グリーンバックで撮影して背景動画とクロマキー合成しました。クロマキー合成については特に技術が必要なわけでもないので、割愛します。
編集ソフトはPowerDirector18を使っています。ソフトがうまいこと処理してくれます。

二作目:サンプル動画

一作目の反省点を踏まえ、プロンプターとグリーンバックを使って作成した二作目です。合成はあまりうまく行っていませんが、一作目よりは幾分マシになったかな。

総論

ユーチューバーになる気もないし、これから動画を積極的に配信して稼いで行こうという野望もありません。所詮素人ですが、あまりにひどいものは公開に値しないので、何とか情報が正確に伝わるように使ってみたものです。

初めて使って、練習も何もなくぶっつけ本番で収録しましたが、まあまあそれらしく撮れたと思います。少なくとも目線が常時カメラに向いているので、前回よりも自然な感じになったと思っています。やはり原稿を棒読みするのと、カメラ目線で語るのでは伝わり方が違うように思います。テレビのアナウンサーや政治家がこぞってプロンプターを使っている意味がわかった気がします。
学会発表などでも、下むいて原稿を棒読みしている発表者の内容は伝わりません。自分が研究した内容くらい原稿読まないで聴衆を見ながら話せよ、と思ってしまいます。

自分の条件に適合するものとしてDesview-T2-テレプロンプターを購入しましたが、現在は様々な機種が販売されています。小型プロンプターは価格も手頃ですし、プロンプターを検討したいという人にはおすすめです。カメラとスマホもしくはタブレットがあれば気軽に始められます。
タブレットの場合はサイズが入るかどうか確認が必要です。また、カメラで撮影する場合はレンズのフィルター径が合うかどうかもチェックしてください。
それさえ適合すればなかなか使えるデバイスだと思います。便利な世の中になりました。

Desview-T2-テレプロンプター
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この商品しか使ったことがないので、これが最高かどうかはわかりませんが、上記動画レベルのものを撮影するにあたっては十分使えました。一般家庭で気軽にプロンプターを使いたい方にはおすすめできます。
より本格的な撮影には大型のプロンプターの方が有利になると思いますが、扱いも大変になってきます。
類似商品もおそらくそれなりに使えると思います。動画配信全盛期なので、選択肢はたくさんあります。原稿を覚える必要もなく、原稿を読んで目線が外れることもなく、視聴者に向けてメッセージを送りたい場合は試してみる価値がある商品です。

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FTZ-IIを介して今までのFマウントの超望遠レンズも問題なく使えます。ZマウントのNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sとの組み合わせは5.5段のVRが効き、800mm(DXで1200mm)ながら手持ち撮影が可能になります。


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位相フレネルレンズ採用の小型軽量の800mm単焦点レンズです。全長385mm、重量約2385gで、800mmの超望遠レンズとしては驚異的な軽さです。5段分(Z9との組み合わせでは5.5段)のVRにより、手持ち撮影が可能です。DXフォーマットで使用すると1200mmF6.3相当となります。野鳥撮影に威力を発揮します。
1.4倍、2倍のテレコンを使用しても画質の劣化が少なく、FXで1120mmF9、1600mmF13、DXで1680mmF9相当、2400mmF13相当となります。
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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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