仕事用レンズとして奇しくも建築撮影用として14-24mm、野鳥撮影用として800mmが手元にあります。
考えてみるとこれは現在Nikonから出ている最広角と最望遠レンズとなります。画角にすると、114°(FX)と2°(DX)です。
カメラの面白いところは、同じボディでもレンズを交換すると全く別の用途で使えるところです。Z9+14-24mmとZ9+800mmは両極端な例となります。
フルサイズ機で使えば、14mmはそのまま14mmで、114°の画角となりますが、800mmはDXフォーマットで使用すれば1.5倍の1200mm相当、さらに、NikonのZマウント純正の範囲で最望遠にするとしたら2倍のテレコンバーターがありますので、2400mm相当になります。画角は1°です。
せっかくなので、現在NikonのZレンズで撮影できる両極端の世界を見てみましょう。114°から1°の世界を同じボディで楽しめます。
なお、同じ作例はすべて同じ位置から手持ちで撮影しています。縮小以外の画像処理は一切おこなっていません。
- ボディ:Nikon Z9(Ver. 4.10)
- レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/4 S、NIKKOR Z 800mm f/6/3 VR S
- テレコンバーター: Z TELECONVERTER TC-2.0x
作例1












作例2








作例3
同一フォーマット(DX)での最広角と最望遠


総論
まったくの興味本位です。何も目新しいことはなく、よくレンズのカタログの後に載っている、焦点距離による画角変化のサンプルと同じです。
たまたま現在入手できるNikonから発売されているレンズで、14mmが最広角、800mmが最望遠だったので、同じターゲットで撮り比べてみただけのものです。2倍テレコンも昔と比べて画質も良くなっているので、1600mmとして使うことができます。さらに、フォーマットをDXフォーマットに切り替えると2400mm相当となります。2400mm相当で撮影した範囲は、14mmで撮った写真のどの部位なのかわからないくらい小さい範囲です。
レンズってすごいな、と思いますが、頻繁に付け替えると頭がおかしくなります。
しかし、こんな意味のない撮影をしながら感じたことは、レンズ交換式カメラのありがたみです。マウントという発想で、一つのボディを様々な用途で使うことができるという利便性を改めて実感しました。約100年前のライカL39が最初のレンズ交換式マウントだと言われていますが、現在でもその発想はしっかり受け継がれています。
やはりまだまだスマホではできないことがたくさんあります。