デルタのドルチェビータ(DELTA Dolce Vita)

「南イタリアの太陽」 と称される鮮やかなオレンジと黒のコンビネーションが印象的なデルタのドルチェビータシリーズ。

万年筆が有名ですが、実際のところ、万年筆をそれほど使うかと問われると、日本の日常生活ではあまり活躍できないのが本音です。筆記道具は飾りや所有欲を満たすものではなく、実際に使ってなんぼなのだと常々思っています。人に見せるためとか、投資目的で買う人もいるのかもしれませんが、自分にとっての文房具はあくまで道具で、機能的にすぐれていないものは論外です。飾ったりはせず、毎日ガンガン使うために購入します。
欧米社会のように、頻繁にサインを書く場合は速記性に優れた万年筆は重宝しますが、日本は印鑑の文化なので、万年筆を使う機会はほどんどありません。
文房具フリークとして、万年筆は大好きな筆記具なのですが、使わずに飾っておく趣味はありませんし、使わないのは製作した職人にも失礼な気がします。そのため、実際に買うのはほとんどがボールペンです。

デルタのドルチェビータが欲しいと思ったときも、万年筆ではなく、実用的なボールペンを探しました。当時のドルチェビータシリーズには、万年筆数種類、ローラーボール、ボールペン数種類が発売されていました。

色々と物色していて、この手の高級ボールペンの中では珍しくノック式があることを発見しました。ドルチェビータ スタウトシリーズの中では一番小型の製品です。
一般的にヨーロッパで製造されるボールペンはほとんどが回転式で、ノック式のものは極めて珍しい仕様です。日本のボールペンは逆にほとんどがノック式なので、日本人にはこちらの方がなじみ深い仕様です。
同シリーズでより大きな回転式のものもありますが、大きさといい、形といい、カラリングといい、圧倒的にこの小さなノック式が魅力的で、一目ぼれでした。 軸の曲線が美しく、コロンとした大変可愛らしい形状です。家内へのプレゼントとして考えていたので、まさにぴったりでした。
15年ほど前(2005年頃)でしたが、国内に在庫を置いているところはほとんどなく、必死で探してやっとの思いで手に入れた記憶があります。大変思い入れがあるボールペンです。

製造番号が刻印されています。
クリップにはローラーがついていて、挟んだ生地を傷めないような心遣いが見てとれます。
上部にあるデルタとドルチェビータの刻印
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問題点

自作4C変換アダプタ:アルミパイプを削って製作。

リフィルが特殊でした。短いボディに対応するためか、専用のリフィルしか使えません。国内では入手困難でしたので、4C規格のリフィルを使うためのアダプターを自作しました。4C規格のリフィルは種類も豊富なので、このアダプターは正解でした。今も使い続けています。

今ではジェットストリームの4C規格のリフィルもできましたし、Ohtoの4C規格のニードルポイントも使えて、かえって便利になりました。

これで心配がなくなりました。4Cリフィルの種類は豊富なので、好きなリフィルに交換ができます。特に国産のリフィルは優秀なものが多いので楽しめます。軸は欧米、リフィルは国産がベストなコンビネーションだと思っています。

デルタ社廃業(追記)

1994年のナポリでの先進国首脳会議調印式で公式筆記具として各国首脳に使用されるほど世界的に有名なデルタ社でしたが、 2017年7月より長期休業に入ることを発表し、2018年2月で廃業 となってしまいました。大変ショッキングなニュースです。
ドルチェビータシリーズがもう二度と手に入らないことが残念でなりません。ドルチェビータシリーズ以外にも魅力的な筆記具をたくさん作っていました。いつか復活することを願っています。
このペンも大変貴重な一本になってしまいました。

万年筆
もう手に入らないからか、万年筆などはプレミアム価格で、かなりの高額になっているようです。
ボールペンはあまり市場にでなかったのか、そもそも中古を探してもほとんどヒットしません。残念です。ヤフオクやメルカリなどで見つかればラッキーです。
著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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