ルリビタキとの出会いから数年経ち、撮影もいくらか馴れてきました。
これから野鳥撮影をはじめる方々の参考に、撮影機材とEXIFデータを紹介します。
野鳥撮影に三脚は使いませんが、シャッター速度が1/100秒以下になるときは、稀に一脚を使うことはあります。
撮影のポイント
冬の間は都市部の公園でも見られます。大変人気が高い野鳥なので、越冬する公園ではいつもカメラマンに取り囲まれています。
暗い森や藪を好む野鳥なので、撮影は比較的困難です。絞りはほぼ開放にして、シャッター速度もほぼ手持ち限界まで下げて撮影に挑みます。
眉や喉の白色の羽毛は白飛びしやすいので、かなりアンダー目に露出補正をする必要があります。白飛びした画像は無条件でボツなので、細心の注意が必要です。
いかなる場合も、目が写っている構図では必ず目にピントを合わせます。目にピントが来ていない写真も無条件でボツです。フォーカスポイントを目に合わせ、シャッターを何度も半押しにして確実にピントを合わせてからシャッターを切ります。
ルリビタキは、頭部と背、尾が青く、脇が橙色、胸や腹部は白色です。青い鳥として表現したい場合は、背が多く写るポーズが良いでしょう。人間のモデルと違ってなかなか思ったポーズはしてくれませんが、根気よく待つ忍耐が必要です。大好きなねじくりポーズが理想的ですが、背景や光の関係で写真として使えるものが撮れる割合はかなり低いものです。数千枚撮って1枚良いのがとれるかどうかです。
経験上、ルリビタキの青が最もきれいに出るのは、曇や日陰の状況のように感じます。もっとも、晴れの日も日陰に出現することが多いのですが、まれに直射日光が当たる場所に出てくるとなかなか思うような写真が撮れないのです。撮影技術や太陽との角度の問題かもしれませんが、白が飛ばないようにしながら青もきれいに写すのがかなり困難に感じます。構造色の特性として、光が当たる角度、撮影者との角度によって微細構造の段差を進む光の光路長が変わるためか、直射日光下で見る青と、日陰や曇の環境で見る青はずいぶん違うように感じます。
2021
Nikon D500+TC14E-III+ AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
2020
Nikon D500+TC14E-III+ AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
2019
Nikon D500+TC14E-III+ AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
300mmF2.8に2倍テレコンのシステムに限界を感じ、AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRを導入しました。1.4倍のテレコンバーターを付けても画質劣化はほぼなく、D500のDXフォーマットと相まって1050mmF5.6の明るい超望遠レンズを手持ちで使えるシステムができます。
Nikon D500+TC20E-III+ AF-S VR Nikkor ED 300 F2.8G(IF)
VR機構不調のため、シャッター速度を上げざるを得ず、結果的に感度が上がって画質が低下しています。このセットにそろそろ限界を感じて500mm単焦点の導入を検討しました。