ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)

これから野鳥撮影をはじめる方々の参考に、撮影機材とEXIFデータを紹介します。
基本手持ち撮影ですが、シャッター速度が1/100秒以下になるときは、一脚を使うことはあります。 画像は適宜トリミングしています。

撮影のポイント

憧れのミソサザイにようやく出会えました。神奈川県の都市公園です。
ミソサザイは「溝」「些細」が語源だと言われているように、暗い谷底の森や藪を好む小鳥です。野鳥の中でも1,2を争う小型種でスズメよりもかなり小さく、しかも常に動き回っているので撮影は極めて困難です。暗い、小さい、常に動いている、というカメラマン泣かせの要素が3拍子揃っています。
絞り開放で、シャッター速度を可能な限り落として撮らないと感度が上がってしまい、画質の劣化を招きます。しかし、常に動いているので、手振れをしなくても被写体ブレを起こすので、あまり無闇にシャッター速度を遅くもできないのです。このあたりのさじ加減が腕の見せ所になるでしょう。絞りF4でもシャッター速度を1/100秒以下にしないと感度が1000以下にならない状況が多いのですが、被写体ブレ写真を量産してしまうので、多少感度が上がって画質が落ちることを覚悟で、1/100~1/200秒あたりのシャッター速度の方が成功率は上がるようです。

どういうタイミングなのか、ときおり得意の尾上げポーズをとるので、その瞬間を逃さないように連射します。まるで自分が可愛いことを知っているかのような行動です。取り囲んだいい歳したジジババが、こんな小鳥に翻弄されている状況が滑稽です。

2021

Nikon D500+TC14E-III+ AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

Exposure Time : 1/80
F Number : 5.6
Exposure Program : Manual
ISO : 640
Date/Time Original : 2021:02:28 15:23:27
Exposure Compensation : -1
絞り開放で1/80秒までシャッター速度を落としてやっと感度がISO640まで落ちます。
晴天の15時半近くですが、薄暗い場所がお好きなようです。
Exposure Time : 1/60
F Number : 5.6
Exposure Program : Manual
ISO : 500
Date/Time Original : 2021:02:28 15:38:16
Exposure Compensation : -1
Exposure Time : 1/160
F Number : 4.5
Exposure Program : Manual
ISO : 1800
Date/Time Original : 2021:03:03 13:25:02
Exposure Compensation : -2/3
Exposure Time : 1/125
F Number : 4.5
Exposure Program : Manual
ISO : 900
Date/Time Original : 2021:03:03 13:27:13
Exposure Compensation : -2/3
Exposure Time : 1/100
F Number : 5.6
Exposure Program : Manual
ISO : 400
Date/Time Original : 2021:02:28 14:38:03
Exposure Compensation : -1
Exposure Time : 1/125
F Number : 4.5
Exposure Program : Manual
ISO : 640
Date/Time Original : 2021:03:03 15:22:34
Exposure Compensation : -2/3
著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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野鳥
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