これから野鳥撮影をはじめる方々の参考に、撮影機材とEXIFデータを紹介します。
基本手持ち撮影ですが、シャッター速度が1/100秒以下になるときは、一脚を使うことはあります。 画像は適宜トリミングしています。
撮影のポイント
憧れのミソサザイにようやく出会えました。神奈川県の都市公園です。
ミソサザイは「溝」「些細」が語源だと言われているように、暗い谷底の森や藪を好む小鳥です。野鳥の中でも1,2を争う小型種でスズメよりもかなり小さく、しかも常に動き回っているので撮影は極めて困難です。暗い、小さい、常に動いている、というカメラマン泣かせの要素が3拍子揃っています。
絞り開放で、シャッター速度を可能な限り落として撮らないと感度が上がってしまい、画質の劣化を招きます。しかし、常に動いているので、手振れをしなくても被写体ブレを起こすので、あまり無闇にシャッター速度を遅くもできないのです。このあたりのさじ加減が腕の見せ所になるでしょう。絞りF4でもシャッター速度を1/100秒以下にしないと感度が1000以下にならない状況が多いのですが、被写体ブレ写真を量産してしまうので、多少感度が上がって画質が落ちることを覚悟で、1/100~1/200秒あたりのシャッター速度の方が成功率は上がるようです。
どういうタイミングなのか、ときおり得意の尾上げポーズをとるので、その瞬間を逃さないように連射します。まるで自分が可愛いことを知っているかのような行動です。取り囲んだいい歳したジジババが、こんな小鳥に翻弄されている状況が滑稽です。
2021
Nikon D500+TC14E-III+ AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
ジョウビタキ(Phoenicurus auroreus)
一番好きな野鳥は?と聞かれたら個人的には「ジョウビタキのメス」と答えます。比較的身近な野鳥ですが、冬鳥なので寒い季節にしか会えず、季節を感じさせてくれる鳥です。ヒタキの仲間はみな頭部の大きさに対して目が大きく、まんま...
ウグイス(Horornis diphone)
声はすれども姿は見えず。日本で一番有名な野鳥なのですが、その姿を見たことがある人は驚くほど少ないようです。「ホーホケキョウ」という鳴き声はあまりにも有名で、誰しもその鳴き声の正体がウグイスであることを知っていますが、いざウグイスの絵を描け...
野鳥撮影に最適なカメラとレンズの組み合わせ:その2
ハイアマチュアから更なるステップアップを目指す方々へ。写真家のこだわりの機材を紹介させていただきます。やはり最終的には大口径単焦点レンズに行ってしまうしかないでしょう。