野鳥撮影における公園のマナーについて:総論

マナーが悪い野鳥写真家としてAIに描いてもらいました。こんな絵を10秒くらいで作ってくれます。スゴイ!

何でもかんでも禁止にするのはどうかと思いますが、野鳥撮影で公園を利用していて「公の場でこれはどうなの」と思うことがよくあります。

全国の公園には自然公園と都市公園があり、それぞれ自然公園法、都市公園法という法律で守られています。さらにそれぞれを管理する地方自治体などの条例などによって禁止されている項目もありますので、公園を利用する前はウェブサイトで調べたり、管理事務所に問い合わせる必要があります。

禁止されていないことなら何をしても良いかというと、そんなことはなく、マナー的な問題として警告を受けることもあります。よく条文にある「その他、他の人に迷惑をかける行為」などに該当するのでしょう。
たとえ禁止されてなく、法的にグレーゾーンでも、大多数の人が迷惑や不快と感じる行為は慎むべきでしょう。

最近野鳥撮影時に遭遇した実例をを元に、「これはどうなの」と思う項目をまとめてみました。以下は個人的意見なので、正しくない可能性も大いにあります。野鳥たちにもメリットがあり、かつ、老若男女が安全に楽しく公園を利用できるように考えたり働きかけるきっかけになれれば幸いです。

公園のマナー:タバコ
先日、ルリビタキのメスが出没する公園で撮影していた時のことです。数メートル横には公園によくある4人がけの木のテーブルとイスのセットがあり、家族連れが気軽にピクニックで食事ができるようになっています。到着したとき、そのテーブル席には...
公園のマナー:餌付け
餌付けも野鳥観察・撮影マナーとして全国的に問題になっているようです。餌付けに関しては賛否両論あり、グレーゾーンもあるので一概に善悪を決めることはできませんが、餌付けにも様々なレベルのものがあります。「餌付け」と一言でまとめてしまうから問題...
公園のマナー:鳴き声による誘引
昔は野鳥観察、野鳥撮影の他、野鳥に関わる趣味として録音がありました。多くはソニーのデンスケと呼ばれるオープンリール型やカセットテープを利用した(カセットデンスケ)録音機器を使ってフィールドで鳥の声を録音することを趣味とする人がいました。超...
公園のマナー:三脚
公園での三脚使用も賛否両論ある難しい議題です。個人的には野鳥撮影で三脚は一切使いませんし、公園でよく見かけるずらっと並んだ三脚は大変邪魔で迷惑に感じます。しかし、禁止されていない場合は使用する自由もあるのでしょうし、都市部の狭い公園ではな...

なお、法律に抵触する行為やマナー違反をみかけた場合は、公園の管理事務所に連絡してください。直接掛け合うのは大変危険です。
公園を利用するときは、管理事務所の電話番号を控えてスマートフォンを持って行かれることをおすすめします。自分は野鳥撮影を行う公園すべての電話番号リストを持ち歩いています。
以前禁煙の公園で、目の前でタバコを吸い始めたジ…、いや、お年寄りに注意してやめさせた話を管理事務所に報告したら、決して直接掛け合わず、事務所に連絡するよう逆に注意されました。それ以降、何でも管理事務所に報告するようにしています。急を要しない場合はメールでも良いでしょう。すべての公園は管理団体があるので、かならず問い合わせ先があります。お気をつけください。
なお、明らかな条例違反などでも案件によっては警察の管轄外のようです。禁煙場所でタバコを吸っているのを見つけて警察に通報しても動いてはくれないとききました。多くは地方自治体の管轄になるようですが、自治体によって通報する場所は異なるようです。そのためにもそういったトラブルを一括して対応してくれるのが公園の管理事務所なので、事情を説明して一任するのが正解のようです。
もちろん、暴力事件や障害事件に発展した場合はすぐに110番です。

追記(2024年4月7日)

たまたま警察の方が巡回連絡に来られたので、条例違反などの件に関して確認してみました。

自分:「禁煙地区での喫煙などは警察の管轄外だと聞いたが本当か」
警察官:「いえいえ、そんなことはありません。警察にご連絡ください」
自分:「立小便も?」
警察官:「はい。遠慮なく警察にご連絡ください。」

とのことです。

自分:「でもタバコや立小便くらいで110番は大げさですよね」
警察官:「何でも110番でかまいません。」

と言われました。
まあ、実際そんなことでいちいち110番するのもいささかはばかられますが、最寄りの警察署の電話番号などはすぐには出てこない場合が多いので、とりあえず110番にかけて指示を仰ぐのが良いようです。実際に動いてくれるのはどの部署かわかりませんし、どこまで対応していただけるのかはわかりませんが、違反は違反なので、注意はしてくれそうです。

警察官にも違反者に直接掛け合わないように警告されました。逆上する人もいるし、何をするかわからないので、必ず通報するよう言われました。

何が正解か分かりませんが、公園の事務所の営業時間内であれば事務所に通報、事務所の営業時間外や休みの場合は警察に通報が良いのかもしれません。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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