たかが缶切り、されど缶切り(ドイツ Monopol:モノポール社の缶切り)

昔から、ワークマンシップが良いドイツ製品に魅力を感じています。この缶切りもまさにそうです。その機構、材質、作り、デザイン、すべて非の打ちどころがありません。私にとっては完璧な缶切りです。特に缶切りが必要だったわけではありませんし、缶切り愛好家ではありませんが、思わず買ってしまいました。

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Monopol 社の缶切り

缶切りと言ったら、普通は缶の上面の端をぐるっと一周切って開けるものです。しかし、この缶切りは缶の上部側面を切るものです。側面を切る利点は、切断面が危なくない、上面のゴミが入らない、蓋として使える、など、良いことずくめです。

ドイツMonopol社の缶切り。ハンドルだけ樹脂でできていますが、その他は厚さ2mmの18-8ステンレスを折り曲げて作られています。錆びる箇所がどこにもありません。一生ものを超え、何世代にも渡って使えそうな缶切りです。

あらゆる角にアールが付けられ、指を挟んだり、エッジでケガをしないように丁寧に作られています。 ここまで気を使って仕上げている製品は見たことがありません。

ノギスで測ったらぴったり2mmの厚さでした。切断面も全て研磨してあり、どこを触っても滑らかです。

ただし、ずっしりと重く、若干オーバースペックな感は否めません。

モノポール社は様々なキッチン用品を作っていますが、すべて秀逸です。バウハウスの思想を受け継いだかのような、一切の無駄を省いた機能美は、道具としての美学の原点です。

この機構は不思議です。缶上面ふちの出っ張りをこの歯車のようなものと円筒形の刃で挟むようになっています。

このような形で使う。力もいらず、ぐるっと一周すると缶の縁が切れます。説明書には、切れない缶もあると書かれていましたが、今まで空かなかった缶はありません。

缶の上蓋の側面が切れているのが分かります。

一周切れたところ。側面が切断されるので、上面のゴミやホコリが中に落ちることがありません。

切断面も滑らかで、缶で手を切ることもありません。また、缶上面の直径は缶本体の直径より大きいため、缶の中に落ちることがなく、蓋として使えます。中身を全部使い切れないときなどに便利です。

蓋として閉じたところ。切断後もひしゃげたりしないので、そのまま上に載せるだけで蓋として機能します。

おわりに

残念なのは、近頃はプルトップの缶詰が増え、この素晴らしい缶切りが活躍できる場が少なくなっていることです。この缶切りを使うために、わざわざプルトップではない缶を選ぶほどこの缶切りに惚れ込んでいます。

追記(20年後)

購入してから20年間、使う時以外はキッチンにぶら下げていますが、どこも錆びることもなく、樹脂も劣化することなく、完璧に仕事をこなしてくれています。わが家の缶切りの使用頻度は結構高いと思いますが、刃もまったく劣化していないようです。本当に一生使えそうです。

最近はプルトップの缶詰も缶切りで開けるようにしています。切った後が危なくないし、中身を出すときも具材がヘリに引っかかってイライラしたりしないので、精神的にも良い気がします。プルトップを開けると、変形した天面が危険ですし、捨てる時の始末にこまります。側面を切ると危険な切断面がなく、中身もすっきり出せるし、缶を洗ったり、後始末をするときも安全で楽ちんです。

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