ジンバルなるもの

仕事で必要になったので、ジンバル(カメラスタビライザー)を購入しました。
12年間使っていたSONY HVR-Z5Jがさすがにもう古くなり、最近のミラーレスや、下手したらスマホの方がきれいに撮れるので、残念ながらそろそろ引退を考えています。光学20倍ズームでメモリーレコーディングユニットも付き、動画撮るならやっぱりビデオカメラだ、と思っていたのですが、バッテリーも含め、いささか不安にもなって きました。
テスト撮影をすると、明らかに家内が現在使っているミラーレスカメラ、Z50の方が良い動画が撮れます。
なんてったって最近のミラーレスは普通に4K 30p、上位機種でしたら4K 60pや8Kの動画が撮れてしまいますから。当時はフラグシップであったZ5Jも、10年以上経つと現在の中高生が使っているiPhoneに負けてしまうほど技術は進化しています。

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Zhiyun Weebill s

フィールドで人と動物が戯れたりするプロモーションビデオなので、今までのように三脚固定ではなく、モデルと一緒に動き回る撮影で、ジンバルが必須になったのです。
ジンバルも昔は高価でしたが、年々高性能かつ低価格になっています。ネットでの口コミと、カメラ店で実際に使ってみた結果、ZhiyunのWeebill sという機種を購入しました。昔は何十万もしましたが、今は5万くらいです。モーターのトルクも大きく、ちょっと重めのレンズを付けたミラーレスカメラでも使用可能です。

ジンバルを使うと、三脚もドリーも必要なくなります。
手持ちで普通に撮るだけで、まるでテレビ局のカメラマンが肩に担いだベータカムで撮ったような映像になります。歩きながら撮っても、走りながら撮っても、画面がびたっと安定するので、それ以上かもしれません。びっくりです。

【ZHIYUN正規代理】Zhiyun WEEBILL S ミラーレスカメラに対応した3軸ハンドヘルドジンバルスタビライザー【標準パッケージ】

Nikon Z50

SmallRig製のカメラケージをつけています。

Nikon Z50を使ってみることにしました。HD 30p、60p、4K 30pの録画ができるので、仕事にも十分使えるスペックです。少なくとも、12年前のHVR-Z5Jよりは遥かに高スペックです。ジンバルに乗せてバランス取りをすればすぐに使えるようになります。

Zhiyunのカメラ対応表にZ50が載っていなかったので、Weebill sとZ50の接続はできないかと思っていましたが、付属のUSBケーブルでつなげてみると、問題なくつながりました。録画ボタンはもちろん、絞り値やシャッター速度など、主要な設定をジンバル側から行うことができます。これはうれしい誤算でした。

動きに癖があるので、すこし練習しなければなりません。近くの公園で練習してきました。ジンバルを買って、ミラーレスではじめて撮ってもこの様な絵になります。

すべて手持ちです。カメラ側のレンズの手振れ補正はオフにしてあります。
一昔前でしたら、どんなに手振れ補正を効かせても、歩きながら撮ったりすると画面がグニャグニャ揺れて観客が酔うような映像しか撮れませんでしたが、ジンバルを使うと前に向けても、横に向けても、まるでドリーやレールを使っているかのようにビタッと安定します。早歩きでも、階段を登ってもふらふら揺れません。

以前は動画撮影はビデオカメラを三脚にがっちり固定して、カメラは極力動かさないようにして高倍率のズームレンズで撮るのが基本でしたが、ジンバルを使った撮影は、ズームはほとんど使わず、足を使って近づいたり遠ざかったり、移動したり、まわったりと、カメラを積極的に動かす撮影スタイルに移行しているようです。
昔はタブーでしたが、揺れなければその方が臨場感が出ます。

ビデオカメラも売れないわけです。そもそも民生用ビデオカメラはもうあまり売っていませんね。子供たちの運動会も、そろそろミラーレス一眼が増えてきているようです。純粋なビデオカメラの利点は、長時間撮影ができることくらいになっています。子供のサッカーの試合をすべて記録するような目的の場合のみ、まだビデオカメラの出番があります。ゴール前だけ狙うような撮り方でしたら、ミラーレス一眼の方が向いているかもしれません。ミラーレスなら通常は静止画を撮りながら、山場は動画に切り替えて、録画しながら静止画も撮る、などといった多彩な撮影が可能です。しかも4K画質であれば、静止画もきれいです。

世の中どんどん変わってきているようです。ついていくのが大変です。

とりあえずWeebill sのセットを買うだけでジンバルの機能を実現できます。セット内容が充実しているので、メジャーなカメラであれば特に問題なくセッティングはできるでしょう。
最初のバランス調整が大変重要です。ネットでも説明ページや動画があるので、きっちり合わせておくことをおすすめします。
使用してみて、必要に感じたら追加のハンドルやグリップ、予備の充電池などの備品をそろえていくとよろしいかと思います。一般的な撮影では特に必要はないと思います。

その他必需品

ストラップ対策

ジンバルを使う時、カメラのストラップは邪魔になります。引っかかって誤作動の元になったり、事故につながることもあるので、外して使うことをおすすめします。しかし、ジンバルからおろしたらすぐにストラップを使用したいので、簡単に付け外しができる仕組みが必要です。

イチオシは、ピークデザインのアンカー リンクスという商品です。ストラップが簡単に取り外せますが、取り付けた時はしっかり取り付けられるので、安全性も高い製品です。取り外した時は丸いコイン状の部品がぶら下がるだけなので、ジンバルの動きの邪魔になりません。おすすめです。

マイク

ミラーレスカメラのマイクは貧弱なものが多いので、外部マイクを付けると見違えるように高音質で録音できます。指向性マイクをカメラに取り付けると、カメラの向きにマイクも同時に向くので、音声を効率的に拾うことができます。カメラのホットシューに着けると邪魔になるので、カメラケージを使い、オフセットした位置のコールドシューに取り付けています。

個人的にはRODEのVideoMic GOにウィンドシールドDeadCat GOを付けて使用しています。おすすめの逸品です。

サンプル

さて、今回はフィールドでウサギと戯れている女性モデルの撮影とのことでしたので、三脚固定のビデオカメラではなく、ジンバルに乗せたミラーレスという機材で挑むことになりました。大型ビデオ三脚とHVR-Z5Jでしたらこういう撮影はできなかったでしょう。Weebill sとZ50の組み合わせはコンパクトで安定していて、思い通りの撮影ができました。これからはこの組み合わせですね。

撮影は1920×1080-60pで行いました。事前にテスト撮影を繰り返した結果、カメラを動かしながら撮影するときは、30pよりも60pの方が圧倒的に動きがスムーズでした。納品するフォーマットはウェブサイトやパワーポイントへの貼り付け用とのことで、1280×720-30pあれば十分です。そのため、ソースも1080-60pあれば十分すぎるほどの画質です。

カメラの性能としては4Kも使えますが(今やスマホでも使える)、メモリ消費量や電池の消費量、編集環境の問題などがあるため、今のところは仕事でも使用しません。
4Kディスプレーが普及して、納品に2160-60pが要求されない限り、編集が大変になるだけなのです。今のところ、仕事での納品仕様は、最高でも1920×1080-60pまでです。

  • Camera : Nikon Z50
  • Source format : 1920×1080 60p
  • Lens : NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
  • Zimbal : Zhiyun Weebill s
  • Location : Kishine park ( Kanagawa, Japan )
  • Camera work : Akira Yamanouchi
  • Date : 19th, Aug., 2020
Nikon Z50は想像していたよりも遥かに優秀でした。位置付けとしてはエントリー機のような言われ方をしていますが、仕事にも十分使えるほどの高スペックです。現に自分はD500のサブカメラとしても使っていますし、動画の仕事ではメインカメラに昇格しました。映像はご覧の通り実にきれいで、フォーカシングも露出も正確です。
35度の猛暑日に3時間ほど炎天下で撮影しましたが、熱対策がうまくできているようで、何も問題がありませんでした。ミラーレスでの動画撮影能力としてはかなり優秀です。
電動ズームではないので、録画中にズーミングするような撮影には不向きですが、小型軽量のZ50はジンバルを使った撮影には向いていると思いました。
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