ピント面では、「さすが800mm単焦点」と、うなるほどの描写で、開放F6.3なのでボケ量は少ないものの野鳥撮影では良好なボケで被写体を浮かび上がらせる効果は十分です。
しかし、1年半ほど使っていると、何度か「あれ?」と思うことがありました。場面によって変なボケ方をすることがあるのです。
一般的な前ボケ後ボケ
背景は暗い林ですが、きれいにボケてくれて、ルリビタキを浮き上がらせる効果を発揮しています。普通の前景や背景は大変滑らかにキレイにボケてくれます。位相フレネルレンズでも単焦点は開放から素晴らしい解像度なので、野鳥撮影は特別な意図がない限り開放で撮影しています。
このように、通常の前景、背景は特に問題なくボケは高評価です。
輝点のボケ
原因が定かではありませんが、背景のボケた輝点が何かパターンを含んだ丸いボケの描写になっています。表現が難しいのですが、よく言うと雪の結晶のような、もしくはフラーレンのような、悪く言うとレンコンのようなボケになります。通常の撮影ではあまり感じませんが、ピントが外れた輝点で顕著に現れるようです。水浴びシーンで前後に輝点が多く登場した時に「なんだこれ」となりました。常にこうなるのか、条件によるのか分かりません。
これは位相フレネルレンズによる影響なのでしょうか。それとも通常のレンズでも一般的に起きる現象なのでしょうか。通常の写真では前ボケも後ボケも悪くはないのですが、輝点があるとこのような像となります。他のレンズでは気になったことがなかったのですが、見逃していただけかもしれません。
水辺周辺での野鳥撮影やスポーツ写真などで前後に輝点があるような状況では注意が必要かもしれません。
このボケ方はなんでしょう。
検証
気になったので、再現実験をしてみました。
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