身近な野鳥カレンダー2022

身近な野鳥カレンダー2022年版も私どもの野鳥写真を採用していただきました。緑書房さん、ありがとうございます。

今回もこれから野鳥撮影をはじめられる方々のために僭越ながら撮影のポイントとEXIFデータの公開をさせていただきます。参考になりましたら幸いです。

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撮影機材

  • Nikon D500 + TC14E-III + AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
  • Nikon Z50 + FTZ + AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR

表紙

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/200
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 320
  • Exposure Compensation : -1

個人的に一番好きな野鳥、ジョウビタキのメスです。クリクリした大きな丸い目がチャームポイントです。
体色が地味なので、背景も地味だとどこに何がいるのか分からなくなってしまいます。保護色としてはうまく行っているのでしょうが、それだとカレンダー写真としてはインパクトが薄いので、派手目な背景を選ぶと引き立ちます。新緑の緑なども良い背景になりますが、この日はちょうどボケ(植物の「ボケ(木瓜)」です。わざとピントをはずしたボケがボケ(木瓜)の花なのでややこしい)とレンギョウをバックにできる枝にとまってくれました。前景と背景をうまくぼかすと表紙の候補になると思い、絞りを開放に開けて積極的に赤い花の「前ボケ」を取り入れて、幻想的な雰囲気になるようにかなり狙って撮影しました。できるだけ感度が下がるよう、シャッター速度を1/200秒にまで落として撮影しました。白飛びしないよう、マイナス1段の補正をしています。35mm判換算1050mm相当で手持ち1/200秒でブレずに撮れるのは、腕ではなくカメラの手振れ補正機能の恩恵です。これでISOが320に抑えられ、B4に耐える画質を維持することができました。
鳥種によってシャッター速度をどのくらい落とせるか、おおまかに決めています。ジョウビタキのように比較的落ち着いた野鳥は1/100秒、がんばって1/60秒くらいまで落としても成功する率は高いでしょう。しかし、メジロやエナガなどのように、常に動き回っている野鳥は、たとえ手振れ補正機構が完璧に動作したとしても被写体ブレを起こす確率が高くなります。

表紙写真の中央部切り出し。B4サイズのカレンダーの表紙に使うためには、このくらいのピント精度と解像度、白飛び・黒つぶれがない露出調整が必要です。いつも個人的な指標としている目の周りのツブツブがきれいに解像していないとボツです。ここがボケていたり、階調が破綻している写真は使えません。
単焦点なので絞り開放にして、手振れしない限界までシャッター速度を落として感度が上がらないように注意しながら撮影すると、レンズとセンサーの能力を最大限に引き出すことができます。そういった調整をするために撮影モードはマニュアルです。感度をオートにして露出補正で露出をコントロールする撮り方をしています。カメラ任せではなかなか思うようには撮れません。

収録写真

表紙+2022年各月+2023年1月の計14枚です。

1月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/320
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 180
  • Exposure Compensation : -1

ルリビタキも随分と「身近な野鳥」になってきました。それだけ環境を考慮した都市公園が増えて来たからでしょうか。喜ばしいことです。冬になると、東京都にも神奈川県にもわが家から電車で数駅の公園で見られます。
珍しく明るい場所に出て来てくれたので、頭から尾までピントが合うようにF6.3に絞り、シャッター速度も1/320秒でISO 180になりました。
いつものように、ルリビタキの体色は露出オーバーになりやすく、喉や眉の白い羽の部分が白飛びしやすいのでマイナス1段の補正をしています。
背中を見せながら横顔をこちらに見せる「ねじくりポーズ」を辛抱強く待ちました。

2月

  • Camera Model Name : NIKON Z 50
  • Lens Info : 500mm f/5.6
  • Focal Length : 500.0 mm (35 mm equivalent: 750.0 mm)
  • Exposure Time : 1/400
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Aperture-priority AE
  • ISO : 100
  • Exposure Compensation : -1/3

家内が撮ったセッカちゃん正面図です。スズメよりも小さい小鳥で、かつ常に動き回っているので撮影は比較的困難です。アシが茂るような水辺を住処としているので、なかなか全身をクリアに見せてくれません。動かずに辛抱強く待っていると稀にひょっこりと出てきてくれます。
被写体ブレが起きやすいので、シャッター速度はあまり落とせません。また、背景によりますが、顎や目の周りが白飛びしやすいので、若干アンダー目に撮るのがポイントです。ミラーレスでは撮影前にファインダーで露出が確認できるので随分楽になりました。

3月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/250
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Aperture-priority AE
  • ISO : 100
  • Exposure Compensation : -2/3

ジョウビタキのオスです。メスとは対照的にかなり派手な配色です。雌雄でずいぶんイメージが異なりますが、翼の白斑と尾の色が共通なので同じ仲間であることが分かります。
この写真は翼の白斑がちょうど日陰になっていますが、この部分が特に白飛びしやすいので撮影時は注意が必要です。

4月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/80
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 900
  • Exposure Compensation : -1

アオジのメスです。
うーん、この手の顔にめっぽう弱いのです。可愛いすぎます。
アオジも藪の中に入っていることが多く、なかなかその姿を見せてくれません。
この写真も相当暗い条件だったので、絞り開放でシャッター速度を手持ち限界に近い1/80秒に落とし、何とか感度ISO 1000以下を維持できました。自分の撮影技術ではこのくらいがほぼ限界です。

5月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/250
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 720
  • Exposure Compensation : -4/3

ウグイスの歌声は有名ですが、姿をはっきり見たことがある人は意外と少ないようです。ウグイスも樹冠の中で常に動き回っている小鳥なので、かなり撮影困難な部類です。
気配を消してじっと待っていると稀に近くに出てきてくれることがあります。条件が良い場所に出てくることは少なく、暗い日陰が多いので低感度で撮影できるように絞りとシャッター速度を調整します。

6月

  • Camera Model Name : NIKON Z 50
  • Lens Info : 500mm f/5.6
  • Focal Length : 500.0 mm (35 mm equivalent: 750.0 mm)
  • Exposure Time : 1/200
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Aperture-priority AE
  • ISO : 6400
  • Exposure Compensation : -1/3

Z50を使用した家内の写真です。かなり暗い森の中だったので、ずいぶん感度が上がってしまいました。絞り優先モードになっていたので、シャッター速度が自動で1/200秒に固定されてしまいました。マニュアルにしていれば2段は下げられていたでしょう。印刷用としては限界を超えていますが、拡大しなければ何とかギリギリ使えるレベルです。キビタキもあまり撮影条件が良い場所には出てきてくれないので、いつもシャッター速度と感度との闘いになります。森の中の雰囲気を出したかったので、あまりアップではない画像にしてみました。

7月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/640
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 250
  • Exposure Compensation : -2/3

カイツブリの雛にはいつも癒されます。激烈に可愛い鳥です。
生まれた直後は親指ほどの大きさなので、かなり拡大する必要があります。また、額に白い羽があり、この部分が白飛びしやすいので露出には注意が必要です。
特に水面は天候や撮影角度、反対岸の色などによって刻々と変化するので適正露出に補正するのはかなり困難です。35mm判換算1000mmを超えると波の上下だけでもファインダー像はかなり上下に動くので、あまりシャッター速度は落とせません。被写体ブレなので、どんなに優秀な手振れ補正が付いていても補正はできません。オーソドックスに(1/焦点距離)秒のシャッター速度程度が必要となります。

8月

  • Camera Model Name : NIKON Z 50
  • Lens Info : 500mm f/5.6
  • Focal Length : 500.0 mm (35 mm equivalent: 750.0 mm)
  • Exposure Time : 1/200
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Aperture-priority AE
  • ISO : 2000
  • Exposure Compensation : -1/3

家内の方が自分よりも鳥を見つける才能があります。これも家内だけが見つけて撮ったシジュウカラの幼鳥です。幼鳥はまだ人に対する警戒心がないためか、その可愛い姿をさらけ出してくれることがあります。好奇心があるのか、首をかしげてこちらをじっと見たりします。シャッターチャンスです。
成鳥も幼鳥も白と黒もしくはグレーなので露出の補正が困難な野鳥です。特に成鳥の頬は真っ白で、白飛びしないように調整するためには一眼レフだと経験が必要です。この写真はミラーレスのZ50で撮影したものなので、露出の過不足が事前に分かります。暗い背景で普通なら難しい条件ですが、適正露出でした。一眼レフだったら失敗していた可能性が高いシーンです。

9月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/20
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 1000
  • Exposure Compensation : -2/3

公園に棲むカワセミは人馴れしていて、かなり近くに人がいても平気です。むしろ人がいた方が天敵が来なくてより安全だと思っているのかもしれません。これはトリミングしている写真ではなく、彼の方からこの大きさに写る距離まで近づいてきました。これ以上近づいたらピントが合わなくなる距離です。全く意に介していない様子です。
こうやって見ると、カワセミは決して青い鳥ではなく、青、シアン、緑、オレンジ、赤、白、黒と、かなりカラフルな配色です。嘴や目は真っ黒で、顎と耳の辺りに真っ白な羽が使われています。この白い羽が白飛びしやすく、オートの露出だけだと露出オーバーになります。仕事に使う写真として白飛びは論外なので、かなり気を使って微調整します。
この写真は明るく見えますが、実際は夕方の樹冠の中でかなり暗い状況です。絞りを開放F5.6にしても感度が上がり過ぎてしまうので、シャッター速度を1/20秒まで落としてようやく感度をISO 1000にすることができました。1/20秒ではさすがに手振れしてしまうので、一脚を使用しています。

10月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/125
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 1000
  • Exposure Compensation : -4/3

大人気のメジロです。真っ白なアイリングは大変目立ち、メジロ好きのバーダーは多いようです。群れで暮らしていて、シジュウカラやコゲラなどと混群を形成しながら公園内を移動している光景をよく目にします。
メジロの撮影の注意点はやはり目の周りの白いリングです。この部分が純白の羽なので、白飛びしやすく、カメラ任せの露出ではほぼ確実に白飛びします。カメラの癖にもよりますが、基本的にはかなりマイナスの補正が必要でしょう。
この写真ではマイナス1.3段ほど補正しています。この場所も暗かったので、感度が上がらないように絞り開放、シャッター速度1/125秒まで落としてようやくISO 1000になってくれました。これも35mm判換算1050mm相当の超望遠手持ち撮影としては自分の技術ではほぼ限界に近いシチュエーションです。

11月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/800
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 500
  • Exposure Compensation : -1

女子ウケNo.1のエナガ。大変小さく、一瞬たりともじっとしてくれないので、撮影は思った以上に困難な野鳥です。手ブレは手ブレ補正機能がある程度キャンセルしてくれますが、被写体ブレには無効です。シャッター速度を上げるしかありません。
この写真も絞り開放でシャッター速度を1/800秒に上げています。ISOが1000以下に抑えられているので許容範囲でしょう。エナガも基本は白黒の配色なので、白が飛ばないように露出補正をします。この場合はマイナス1段補正して適正になりました。

12月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/60
  • F Number : 5.6
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 500
  • Exposure Compensation : -1

都市部の公園でも条件が合えば出会える野鳥です。谷底に渓流があるような立地を好むため、薄暗いシチュエーションです。つまり、大変写真が撮りにくい状況だということです。
可愛らしさとは裏腹に、カメラマン泣かせな小鳥です。そもそも日本の野鳥で一、二を争う小型種で、薄暗い谷底でちょこちょこと動き回るのです。一番むずかしいターゲットかもしれません。
絞り開放でシャッター速度を1/60秒まで落としてようやくISO 500まで落とすことができました。35mm判換算で1050mmのレンズを手持ち1/60秒で撮影するのはほぼ限界です。また、いくら手ブレ補正が優秀でも被写体ブレは避けられませんので、「動かないでくれー」と祈るしかありません。
時折尾を上に上げる独特のポーズを見せてくれるのを根気よく待って連射します。

2023年1月

  • Camera Model Name : NIKON D500
  • Lens ID : 500 mm f/4.0
  • Focal Length : 700.0 mm (35 mm equivalent: 1050.0 mm)
  • Exposure Time : 1/200
  • F Number : 6.3
  • Exposure Program : Manual
  • ISO : 560
  • Exposure Compensation : -2/3

いつも怒っているように見えてしまうシメです。比較的落ち着いた鳥なので撮影は困難ではありませんが、私のフィールドでは遭遇確率が低く、あまりチャンスを貰えません。出会った時にとにかく連射します。怒った表情の中にも愛嬌があって、出会うとなぜか笑ってしまいます。よく見るとカラフルだし、可愛らしい鳥です。
他の野鳥と同様、白飛びしないようにアンダー目に撮影します。

以上、厳選した14枚です。どれも大変思い入れがある写真です。これからの皆様の野鳥撮影の参考になれば幸いです。

入手方法

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都市部の公園にも、かわいらしい野鳥はたくさんいます。このカレンダーの写真は、東京都、神奈川県の公園で撮影した野鳥のみで構成されています。レアな野鳥ではなく、都市部で人との共存を選んだ勇気ある身近な野鳥たちにスポットライトをあてました。見た人が癒される写真を目指して撮りましたが、実は撮影者が一番癒されていました。
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「身近な野鳥カレンダー2021」の全撮影データと機材の紹介をさせていただきます。野鳥撮影がうまく行かない方々や、これから野鳥撮影をはじめる方へ、プロの写真家が何を考えて絞りやシャッター速度を決定しているのか、何に気を付けて露出や構図を決めているのかを余すことなくお伝えしたいと思います。参考になれば幸いです。
Nikon D500での野鳥撮影
写真家として数十年仕事をしていますが、最終的に常用カメラとして使用しているのは今でもD500です。野鳥撮影には、FXよりもDXの方が有利になります。F値を変化させることなく、1.5倍に拡大されます。また、D500はD5と同じフォーカシングユニットを使用していて、動体のAFに優れた性能を発揮します。今でも最強の野鳥撮影一眼レフカメラだと思います。
Nikon Z 50 レビュー
待望のニコンDXフォーマットのミラーレス一眼。野鳥撮影に素晴らしいパフォーマンスを発揮。直感的操作で露出補正が簡単にできるようになりました。500mmF5.6E PFとの相性も抜群です。
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR レビュー
レンズ:AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRボディ:D500購入経緯今まで AF-S VR Nikkor ED 300mm F2.8G(IF) にTC-20E IIIをつけて600 mm ...
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRのレビュー
ひょんなきっかけで、AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRを譲り受けました。ネットではなぜか賛否両論書かれていますが、その理由を分析してみました。個人的にはミラーレスとの組み合わせで、野鳥を手持ち撮影するための最強のシステムを構築できると判断しました。
野鳥撮影カメラとレンズ2021-2022
仕事柄野鳥撮影のためのカメラセットの相談をよく受けます。野鳥を撮るために何を買ったらいいのか。そんな聞き方をしてくるくらいですから、野鳥撮影がはじめてと言うよりも、カメラ自体はじめての方々です。学生にもよく聞かれますし、フィールド...
野鳥撮影に最適なカメラとレンズの組み合わせ:その1
これから野鳥撮影をはじめたい人も、ステップアップしたい方も必見。Nikonのキットレンズから500mmF5.6PFレンズまで実際に使用したサンプルを掲載しました。自分に適したボディとレンズを見つけられるはずです。
野鳥撮影に最適なカメラとレンズの組み合わせ:その2
ハイアマチュアから更なるステップアップを目指す方々へ。写真家のこだわりの機材を紹介させていただきます。やはり最終的には大口径単焦点レンズに行ってしまうしかないでしょう。
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カメラ関連




Nikon Z9


Nikon Z 9 ボディ

野鳥撮影にも最強のパフォーマンスを発揮するミラーレスフラグシップです。被写体検出機能で野鳥も認識して目にフォーカスを合わせてくれます。本格的に野鳥撮影をする方にはおすすめです。
FTZ-IIを介して今までのFマウントの超望遠レンズも問題なく使えます。ZマウントのNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sとの組み合わせは5.5段のVRが効き、800mm(DXで1200mm)ながら手持ち撮影が可能になります。




Nikon Z8


Nikon Z 8 ボディ

Nikon Z9の縦位置グリップをなくして小型軽量化を実現したカメラです。
Z9の機能をほぼそのまま継承しているので、野鳥撮影にも最適です。もちろん、鳥を認識して目にフォーカスを合わせてくれます。縦位置を多用しない方にはおすすめです。
重さもZ9の1340gからZ8は910gと軽量化されています。フィールドで持ち歩くには最適で、女性にもおすすめです。
特に小型軽量のロクロクサンことNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sとの組み合わせは野鳥撮影セットとしてイチオシです。




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Nikon FTZ II

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メディア

静止画メイン推奨




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静止画メインハードユーザー推奨




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動画メインハードユーザー推奨




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位相フレネルレンズ採用の通称ロクロクサンと呼ばれる600mmF6.3の単焦点レンズです。
全長278mm、重量1470gで、600mmの焦点距離からは想像できないほど小型軽量です。レンズ単体で5.5段、Z9やZ8との組み合わせではシンクロVR機構によって6段分のVRにより、手持ち撮影が可能です。
DXフォーマットで使用すると900mmF6.3相当となります。野鳥撮影に威力を発揮します。
1.4倍、2倍のテレコンを使用しても画質の劣化が少なく、FXで840mmF9、1200mmF13、DXで1260mmF9相当、1680mmF13相当となります。
最短撮影距離が4mなので、野鳥が近い公園などでは有利となります。




NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
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NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

位相フレネルレンズ採用の通称ハチロクサンと呼ばれる800mmF6.3の単焦点レンズです。
800mmの超望遠レンズとしては驚くほど小型軽量で、全長385mm、重量2385gしかありません。レンズ単体で5段分、Z9やZ8との組み合わせでは、シンクロVR機構によって5.5段のVRにより、手持ち撮影が可能です。
DXフォーマットで使用すると1200mmF6.3相当となります。野鳥撮影に威力を発揮します。
1.4倍、2倍のテレコンを使用しても画質の劣化が少なく、FXで1120mmF9、1600mmF13、DXで1680mmF9相当、2400mmF13相当となります。
最短撮影距離が5mあります。野鳥が遠い公園や小型の野鳥を大きく写したいときに有利となります。

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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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