NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

市販する製品の外観とは異なる可能性があります。
https://www.nikon.co.jp/news/2021/1214_nikkor-z_02.htm

ビッグニュースです。

ニコンがフレネルレンズを使用した800mmの超望遠レンズを開発していることを発表しました。

現時点では焦点距離が800mmであること、F値が6.3であること、手振れ補正が内蔵されていること、フレネルレンズを使用していることしか分かっていません。重量や発売時期、価格などは未定です。

後にSが付いているので、写りが良いことは当たり前として、ニコンが公式に、

小型・軽量化を可能にするPF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズをNIKKOR Z レンズとして初めて採用し、超望遠レンズでありながら、優れた携行性を有しています。高い描写力と機動力によりハイアマチュアからプロフェッショナルフォトグラファーまでの撮影をサポートします。

と言っているので、かなり軽量化していることと思います。

今までもF値は異なりますが、Fマウントレンズで300mm、500mmとフレネルレンズ化してきた実績があり、それをZマウントの800mmに応用した形です。今までは1段暗くなる代わりに、重さが1/4~1/2、価格が1/3~1/2になっていました。現行のFマウント800mmは4.5kg、2百万オーバーですが、フレネルレンズ化でF6.3にすることによって重さと価格がどうなってくるのかが見ものです。

焦点距離通常レンズフレネルレンズ
300mmF2.8
2900g
¥825,000
F4(1段)
755g(約26%)
¥272,250 (約33%)
500mmF4
3090g
¥1,320,000
F5.6(1段)
1460g (約47%)
¥556,600 (約42%)
800mmF5.6
4590g
¥2,354,000
F6.3(1/3段)
????
????

F5.6からF6.3の変化であってもフレネルレンズ化によって大幅な軽量化が可能であれば夢の800mm手持ち撮影ができるようになるかもしれません。3kg以下にできれば非常に機動性が高い超望遠レンズになります。VRの表記があるので、渾身のVRを搭載してくることでしょう。VRの性能が4段であっても、1/50程度まで手持ち撮影ができる算段になります。野鳥では被写体ブレがあるので、1/100~1/200秒くらいが限界でしょうが、手持ちで800mmを使える可能性が高くなってきました。Z9で使えばメカニカルシャッターもないので、歩留まりはさらに良くなるかもしれません。
DXフォーマットで使えばF値はそのままなので、1200mmF6.3になります。1.4倍テレコンは使えるのでしょうか。DXフォーマットで使うと、1680mmF9相当になります。VRの効きが4段だとすると、1680mmを手持ち1/125秒で撮れる可能性があります。大いに興味をそそられるレンズです。航空機や鉄道、モータースポーツでも大いに活躍することでしょう。シャッター速度は上げなければなりませんが、限界まで感度を上げれば、野球場のバックスクリーン近くからバッターを狙えそうなスペックです。サッカーのピッチでも大いに活躍できるでしょう。十分に短く軽ければ、800mm手持ち流し撮りができるかもしれません。

北京オリンピックは難しいでしょうけど、パリだと遅すぎますね。今開発発表したということは2022年には出してくるでしょう。スポーツ写真は高速シャッターが必須なので明るさ重視になるでしょうが、F8ではなく、かなり頑張ってF6.3に抑えてくれているので多少感度を上げれば室内競技でも十分活躍するはずです。
このあたりは、Canonの800mmF11と設計思想が異なるのでしょう。

問題は価格です。現行800mmF5.6の半額程度を実現できれば世界中でパニックになることでしょう。はたして……

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

Yamaをフォローする
カメラ・写真撮影機材野鳥撮影
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました