
フィールドではZ9を使って野鳥撮影をしている人にあまり出会わないのですが、かなり野鳥撮影に適したカメラだと感じています。特にファームウェアがVer. 3.00になってからは被写体検出(動物)の精度が格段に向上し、一度目を検出したら食い付いてくれるイメージです。問題だった背景抜けもほとんど起こらなくなりました。様々な野鳥に向けた時のファインダー像を列挙してみます。
様々な野鳥での「被写体検出:動物」の挙動(Ver. 3.00)
- ボディ:Nikon Z9(Ver. 3.00)
- レンズ:NIKKOR Z 800mm f6.3 VR S
総じて検出率と追尾精度が向上したように感じます。目が検出できなくなった時の挙動が2.xxとは異なるようです。以前は一度ロストするとフォーカスを前後して探しに行ってしまい、背景に貼りついてしまうような動きをしていましたが、3.00では目や被写体を一度ロストしてもその付近を探すような動きになっているような気がします。以前は野鳥が後ろを向いたりするとフォーカスがどこかへ飛んでしまうことが多かったのですが、3.00になってから後を向いても後頭部にフォーカスポイントを設置したまま待機しているような様子がうかがえます。そして、目が見えた瞬間に追尾を再開するような動き方です。
ジョウビタキ
ジョウビタキのような落ち着いた野鳥はまず問題なく目を検出して目を追い続けてくれます。これは以前のバージョンでも同様なふるまいでしたので、あまり進化は感じません。ピント精度は向上した気がします。
アオジ
この手の野鳥は落ち着きがなく、かなりちょこちょこ動き回っていますが、Ver. 3.00からは追尾精度がよくなりました。
カワセミ
以前のバージョンでは、目を追尾していて、一度ロストすると前後に探しに行ってしまい、帰ってこないという挙動をしていましたが、3.00からは目をロストしてもその付近を探すアルゴリズムになったようなふるまいをします。
この例では、カワセミが後ろを向いて目が見えなくなっても、フォーカスポイントは後頭部に張り付いたままで、再び目が見えると目の検出および追尾を再開する様子がわかります。以前のバージョンでは、目が見えなくなると背景に貼りついてしまうという現象が起きていました。
キセキレイ
キセキレイも途中羽繕いをはじめて目が見えなくなっても被写体として検出し続けています。後ろを向いても同様に前後の探索に行かず、被写体付近にフォーカスポイントを設置し続け、目が見えた瞬間に検出および追尾が再開されます。
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動画メインのプロの方向けNikon純正 660GB |
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Z 24-70mm f/4 S |
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単焦点レンズ
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