見つけて楽しむ身近な野鳥の観察ガイド

著者および写真担当の一人として参加させていただいた「見つけて楽しむ身近な野鳥の観察ガイド」ですが、このたびめでたく第2刷となりました。わーい。

初版が2019年なので、もう5年前です。今見返すと機材の技術も撮影の技術も現在の方が進歩していますが、二度と撮れないような写真もあるので、写真はすべてそのままでの増刷になりました。

テーマが「身近な野鳥」なので、扱っている鳥種は人里離れた山奥で見られる珍しい野鳥などではなく、公共交通機関で気軽に行ける公園や河原などで見られる種類に限定しています。これからバードウォッチングをはじめたい人や、ちょっと野鳥に興味を持ちはじめた方々におすすめしたい一冊です。

野鳥図鑑とは少し異なり、前半は野鳥の見つけ方にずいぶんページを割いています。
野鳥を見つけるには野鳥の生態を知らなければなりません。そのため、野鳥の体の構造や羽の構造、習性、保護色、渡りなど、野鳥たちが自然界でいかに生き抜いているかを知っておくことが重要です。
何も考えずにいくら公園を歩いても鳥はなかなか見つかりません。鳥のことを知り、鳥の気持ちになって考えていると、ある日急に鳥が見えだします。
水辺が好きな鳥、木のてっぺんで歌いたがる鳥、恥ずかしがり屋で常にブッシュの中にいる鳥など、種によってそれぞれ習性が異なります。また、季節や時間帯によっても種類や行動が異なります。そういったことを知識として取り入れると鳥の気持ちがちょっとだけ分かるようになり、発見する確率が飛躍的に向上します。

かく言う自分も、仕事で野鳥撮影をはじめましたが、最初は何も見えませんでした。公園に行っても、河原に行っても、何も見つからず、一枚も撮影できずに帰ってくることもありました。しかし、同じ公園でも長年野鳥の研究をしている研究者に同行させてもらうと、次から次へと野鳥を見つけます。びっくりしました。
野鳥たちはそこらじゅうにたくさんいたのです。初心者には単に見えていないだけだったのです。今でこそ野鳥写真家として仕事をしていますが、何十年か前はスズメとカラスしか知らない素人でした。

初心者はまず目で野鳥を探そうとします。しかし、野鳥の専門家たちの探し方を見ていると、まず耳で発見するようです。さえずりや地鳴き、木をつつく音、落ち葉をひっくり返す音などを察知して、あの辺に何がいる、ということを推定します。
音で方向が分かったら肉眼で存在を確認します。その時も鳥の習性を知っていれば、探すべき場所がかなり絞られます。音から推定して、地面が好きな種なのか、ブッシュの中が好きな種なのか、木のてっぺんが好きな種なのかを知っているだけで探す範囲が絞られるので、すぐに発見できるのでしょう。
そして最後に双眼鏡やカメラで確証を得るという流れで野鳥を検出します。

むやみに目で探しても野鳥はなかなか見つからないものです。フィールドでは耳が第一の重要なセンサーなのです。
自分はまだまだ先達の域に達していません。修行が必要です。

野鳥を発見できるようになるには、専門家に同行させてもらうのが一番の勉強になりますが、なかなかそういう機会に恵まれない人も多いことでしょう。私は偶然にも大学でのボスが野鳥の専門家だったのでラッキーだっただけです。野鳥が好きで、観察や撮影をしたいけど、身近に教えてくれる人もいない、といった方々にまずおすすめできる本です。

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見つけて楽しむ身近な野鳥の観察ガイド

「鳥がどこにいるのかわからない」というビギナーから「これまでと違った鳥の楽しみかたに触れたい」というベテランまですべてのバードウォッチャーにお薦めする、新しい野鳥観察ガイド。自然界での在り方に近い“生態写真”を中心に掲載。鳥の生態や行動を理解することで、鳥が見つけやすくなります!
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派生

「見つけて楽しむ身近な野鳥の観察ガイド」の出版がきっかけとなって、「身近な野鳥カレンダー」シリーズが誕生しました。

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見つけて楽しむ身近な野鳥の観察ガイド(初心者向けの図鑑です)著者の一人です。

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ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑(バードウォッチャー必携の図鑑です)私とは関係ありませんがおすすめです。

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身近な野鳥カレンダー2021

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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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カメラ・写真野鳥撮影書籍・写真集出版書籍・写真集収集
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