Nikon Z5 + FTZ + AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRで野鳥撮影

家内のAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRを借りて、Z5で試写してみました。このレンズもフルサイズ用なのですが、野鳥撮影ではDXフォーマットの方が有利なため、ずっとZ50でしか使っていませんでした。
当然ですが、フルサイズのZ5でもまったく問題なく、周辺まで極めて良好な像を結びます。Z5の方がZ50より新しいので、オートホワイトバランスやハイライト重点測光などが進化しているようで、より安定している印象です。相性は抜群と言って良いでしょう。

やはりAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRはミラーレスとの方が相性が良いようです。順光で、ピントさえ合えばさすが単焦点レンズだと思える高解像な写真が撮れます。ボケも大変きれいです。未だに品薄なようですが、おすすめできるレンズです。

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FTZ

もちろん、 AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR はFマウントなので、ZマウントのZ5で使うためには変換アダプタが必要です。FTZは純正のアダプタなので、心配なく使用することができます。Fマウントレンズの資産をお持ちの方には必需品です。

作例

新型コロナのせいで自粛を余儀なくされているので、庭に来たメジロちゃんを撮影してみました。
例のごとく、メジロは結構難しいターゲットです。暗い緑色の体色に、目の周りだけに純白のリングがあり、体に露出を合わせると白いリングは必ず白飛びします。リングが白飛びした写真は仕事には使えないので即ボツです。また、スズメよりも小さく、一瞬たりともじっとしてくれないので、目にピントを合わせるのはなかなか大変です。
こういうターゲットは残念ながら撮影テクニックよりも、カメラの性能が大きく影響します。ピントは目にジャスピンで、動きに合わせてフォーカスが追従し、手振れ無く、適度なシャッター速度を得られるように感度調整ができ、白飛びしないように露出補正ができるカメラとレンズが必要になります。

AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRはやはり軽量なところがメリットであり、メジロの素早い動きにも容易に追従できます。以下の写真はすべて手持ち撮影です。一部トリミングを行っています。

  • 露出モード:絞り優先
  • 測光モード:ハイライト重点測光
  • 簡易露出補正:ON
  • ISO:オート
  • AFモード:AF-C
  • AFエリア:ダイナミック
  • 明るさやコントラストはいじらず、長辺1280ドットに縮小
アンダー目ですが、メジロの適正露出はこのくらいです。
目の周りの白いリングは羽でできているので、階調が残り、テクスチャが分からないと写真としてはボツです。
リングが白飛びしそうでしないギリギリが適正露出だと思います。
よく派手な緑色の写真を見ますが、あれはウソです。実際のメジロはこんな感じの地味な色です。
顎の下は意外と鮮やかな黄色があります。
フレネルレンズの弱点は感じられません。開放F5.6から問題なく使えます。
背景もきれいにボケてくれます。
正面図。M/Aにセットしてあるので嘴に合ったピントを両目位置にずらします。
上の画像の拡大。破綻のない高解像度の画像です。全体像を見るとアンダー目に見えますが、これ以上露出をかけると目の周りのリングが白飛びします。簡易露出補正で直観的にギリギリまで攻めることができます。

不満点

AF

ピントが合えばカリカリの高解像度画像になるのですが、撮影中にしばしばスコーンと背景にピントが抜けてしまうことがありました。背景に合ってしまうと、なかなか手前に戻って来てくれないので、手動で最短距離まで戻してあげる必要があります。ボディ側の問題と思いますが、良く言われているようにAFにはいささか難があるのでしょう。普通の使用法では優秀な部類だと思いますが、野鳥撮影などの特殊なシーンではまだまだ一眼レフに軍配があがります。ファームアップや次機種で改善されることを望みます。鳥認識や鳥の瞳認識をするようになれば完璧です。

連射

野鳥撮影は結構連射することが多いので、4.5コマ/秒は少し物足りない速度です。特に普段はD500の10コマ/秒に慣れていると大変遅く感じます。Z50でも11コマ/秒の高速連射ができるので、もう少し多くしてほしいところでした。

総評

いくつか不満点はありますが、撮れる絵は階調豊で大変美しく、安心して撮影できます。特にホワイトバランス調整はずいぶん進化しているように思います。下手に調整するよりも、オートのままの方が良い結果が得られるでしょう。また、ミラーレス共通ですが、ファインダーで直観的に露出補正ができ、失敗が少なくなります。特にNikonのファインダーの出来と簡易露出補正のインターフェイスが良いため、簡単に補正ができるところがポイントです。
野鳥撮影に限定するのでしたらZ50の方が有利だと思いますが、オールマイティーに使用するのでしたらZ5はコストパフォーマンスに優れた大変優秀なカメラだと思います。

Nikon Z5 レンズキット

フルサイズに対応したレンズの性能を余すことなく表現したい場合は、フルサイズのNikon Z5はおすすめです。FTZがあれば一眼レフ用のFマウントレンズはほとんど使えます。ただし、ボディ側のモーターでAF駆動するレンズのAFには対応していませんのでご注意ください。

Nikon Zシリーズ ボディのみ

Z5だけではなくニコンには現在、より高性能なZ6II、Z7IIもあります。さらに今後登場するボディもFTZを介してFマウントレンズを活かし続けることができるでしょう。


Nikon Z5

Nikon Z6 II

Nikon Z7 II

FTZ

Nikon FマウントレンズをZシリーズに装着するためのアダプター。Nikon純正なので安心です。

AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR

入手可能であれば野鳥撮影にイチオシのレンズです。F5.6なのでテレコンはきびしいことと、逆光に弱いという弱点はありますが、500mmとは思えない軽量コンパクトなサイズです。ミラーレス一眼との相性も抜群です。

著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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