Nikon Z9:被写体検出:動物(ダイサギ)

Nikonのウェブサイトやマニュアルの被写体検出の項目で、動物は「 犬、猫に加え、鳥 」と表現されています。犬や猫は様々な品種があり、手のひらに乗る小型のものから、人を遥かに超える大きさのものもあります。しかし、基本的には相似形であり、概ね犬っぽい形や猫っぽい形があり、プロポーションにさほどの違いがないので、一つできればその他の品種の検出もそれほど困難ではないと思います。

この中で同列に並べられていますが、「鳥」は「哺乳類」という分類に近い言葉であり、犬、猫といったピンポイントの動物種の中の話とは全くレベルが異なる分類です。哺乳類にネズミからゾウまでいるように、鳥類にもスズメからダチョウまでいます。そのため、犬、猫の検出に比べると、鳥の検出がいかに大変なことか、想像に難くありません。

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ダイサギの検出

  • ボディ:Nikon Z9( C:Ver.1.11 )ワイドエリア(L)被写体検出(動物)
  • レンズ:AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR +TC14E-III

スズメとダイサギは大きさの違いだけではなく、プロポーションもかなり異なります。犬とキリンくらい異なり、見た目もまったく別の生き物です。

それでもZ9はかなり効率よく、かつ正確にダイサギの姿を認識し、頭部の検出、さらには目が見えている時は瞳検出を行っています。

かなり激しい動きにも追従しているのが分かります。ワイドエリアAFでも、3D-トラッキングで同様に検出してくれます。採餌行動の速い動きでも瞳検出の小さい枠は追従しています。

なお、 所々でコマ落ちしたようにカクカクした動画になっていますが、レンズ側VRのノーマルに設定しているためです。撮影後にVR機構がセンターに復帰するため、そのたびに画面がずれます。スポーツモードにすると改善されますが、効きが弱くなるため、ノーマルモードで使用しています。

露出

被写体検出のフォーカスポイントと露出制御機構がどのように連動しているのか分かりませんが、認識した被写体に合わせて露出制御が行われているようです。上の例のように、水面がほぼ真っ黒な中にたたずむ真っ白なダイサギなどは、普通は相当アンダーに補正しないと白飛びするものです。ところが、補正値±0でも白飛びしていません。測光モードはハイライト重点測光にしているので、その影響かもしれませんが、一眼レフ時代のハイライト重点測光とは別物のようです。一眼レフ時代の ハイライト重点測光 は予想外の露出値になるため、スポット測光に戻していました。

まだZ9の癖を読み切れていませんが、スポット測光とハイライト重点測光をテストしてみます。いずれにしても露出の過不足がファインダーで視認できるので露出補正はずいぶん楽になりました。

今後長い付き合いになると思うので、様々な設定をテストして、最初にZ9の癖や傾向をあぶり出しておく必要があります。

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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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