Nikon Z9:被写体検出:総論

被写体を検出する機能は今にはじまったものではなく、S社、C社、O社などが以前から搭載していて、評価を得ているものです。そんななか、今まではその分野で遅れをとっていたNikonがZ9でいきなり「世界最多9種類の被写体を検出できるAF性能」とのふれこみでデビューしました。今までは一眼レフに優位性を感じていましたが、ようやく移行できるミラーレスが登場しました。

動物写真の仕事がメインなので、人や犬猫以外の動物の検出やその瞳検出機能に期待しての移行です。そのため、鳥をはじめとしたさまざまな動物をカメラが認識して、目を検出できるかというところが一番の注目ポイントです。目が写っている以上、特別な意図がない限り目にピントが来ていない写真はボツなので、購入後真っ先にテストしました。

ヒトの撮影は年に数回仕事が入るか入らないかくらいで、ほとんど撮りません。犬猫を撮る仕事もほぼありません。野生動物とエキゾチックアニマルがメインです。そのため、あまり参考にはならないと思いますが、同様な疑問を持っておられる方もいるかもしれませんので、現段階でのZ9の被写体検出の挙動をまとめてみます。

以下の各ページはZ9の被写体検出の挙動を記録したものです。HDMI出力なので、実際のファインダー像とは若干異なりますが、AFエリアモードの違いや被写体を認識したときに現れるフォーカスポイントの枠などの挙動が分かります。緑色の枠が被写体を認識して胴体や頭部、目などを検出したときのAFを行う枠で、操作しているわけではなく、自動的に現れて大きさが変わったり位置が変わったりします。
所々でコマ落ちしたようにカクカクした動画になっていますが、レンズ側VRをノーマルに設定しているためです。撮影後にVR機構がセンターに復帰するため、撮影の度に画面がずれます。スポーツモードにすると改善されますが、効きが弱くなるため、ノーマルモードで使用しています。

AFエリアモードは、ワイドエリアAF(L)+動物検出をメインとして、状況に応じてファンクションキーに割り当てたオートエリアAFや3D-トラッキングなどを使用しています。

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評価

他社と比べてどうかは分かりませんが、長年使って来た一眼レフから乗り換えた身には画期的に見えます。一眼レフの時代から顔認識はありましたが、ここまで様々な動物やその目、自動車や航空機などを認識して自動的にピントを合わせてくれる機能には目から鱗です。撮影が大変楽になりました。もちろん、完璧ではありませんが、今までマニュアルでアシストしたり、フォーカスポイントを移動したりしている間に逃していたシャッターチャンスをそのまま活かせる機会が増えました。野鳥に関しては、かなりの確率で目を検出してくれます。総合的には歩留まりが上がったと思います。

今後はさらに様々な動物種も試してみるつもりです。公式には犬、猫、鳥の検出しかうたっていないので、他の動物を認識しなくても低評価につながるものではありませんが、思ったよりも動物の検出能力が高く、エキゾチックアニマルをメインとしている自分の仕事でも使える手ごたえを感じています。

一方、被写体を検出できず、背景にAFが抜けてしまうとなかなか復帰してくれません。背景に食らいついてしまう感じです。MFでアシストすると再び被写体に食らいついてくれるのですが、このあたりはまだまだ改善の余地があると感じました。

被写体検出の機能は、ソフトウェアのアルゴリズムによるところが多いので、今後もどんどん更新していくものと思われます。最初のバージョンで検出できなかった被写体や挙動がおかしくなるターゲットも改善されて行くことでしょう。被写体検出は、カメラの性能のかなりのウエイトを占めていると思いますので、おそらく社運をかけて各社新しいアルゴリズムを開発していることと思います。大いに期待できる分野です。

なお、これらのページの内容は、個人的な感想であり、一般論ではありません。テストは統一した条件ではなく、背景のコントラストや明るさなどの条件や、今後のファームウェアのバージョンなどによっても挙動は大きく変わると思います。あくまでも一例として参照ください。最終的にはショウルームなどで実際にご自身で体感してご評価いただくのが一番です。

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爬虫類

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動物園動物

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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、出世するのが嫌で退職。現在は大学非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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