
他メーカーと比べてどうかは分かりませんが、機械学習で進化したZ9の被写体検出は予想以上に様々な生物を被写体として認識してくれます。いじわるをするつもりはありませんが、ここまで色々と認識すると、どこまで認識できるのかテストしてみたくなってしまいます。公式には動物検出は犬、猫、鳥となっているので、その他の生物を検出できなくてもZ9が劣っているわけではありません。単なる興味本位です。しかし、Z9を実際に使っていると想定外のものも結構認識することがあります。今回はセミを試してみました。
セミの検出
- ボディ:Nikon Z9(Ver. 2.10)
- レンズ: AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)
- アダプタ:FTZ
- 被写体:アブラゼミ
Fマウントの AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF) にFTZをかませてZ9に取り付けています。仕事で術創を撮影するときにも良く使う組み合わせです。
セミなんて被写体検出のターゲットとして想定外だったと思いますが、Z9ちゃんは一生懸命被写体として認識しようとしている感じがでています。そして、完璧ではありませんが、目らしきものを探し出してフォーカスポイントを設定しています。顔から目がこんなに飛び出ていることは想定していないようで、おそらく目の辺縁のコントラストが高い模様を探してAFを動作させているのでしょう。人や動物でしたらまつ毛やアイライン、瞼の辺縁に相当する部位を探しているのだと思います。セミは目が飛び出しているため、目と顔の境界部は目よりもずいぶん顔側になってしまいます。そのためか、セミの複眼の至近ポイントではなく、複眼の付け根辺りにピントを合わせようとしています。複眼の輝点に合って欲しかったのですが、どうやらそのようなアルゴリズムになっているようです。
しかし、セミに対してここまで認識しようとする動きはあっぱれです。もう一息で複眼にも合焦するようになるでしょう。楽しみです。
追記(2022年7月)
庭に抜け殻があったので、カメラを向けてみてしまいました。
セミは結構検出できそうな感じでしたので、抜け殻も試してみました。これはほぼ検出できていないと言っていいでしょう。一応、フォーカスポイントは一生懸命設定しようとしていますが、難しそうです。 開発担当者も、まさかセミの抜け殻でまでテストされるとは思ってもいなかったと思いますが、セミの成体が惜しい感じだったので、ちょっと期待をしてしまいました。 しかし、誤検出であっても抜け殻あたりにフォーカスポイントを設定してくれるので、ピントは概ね合っています。


カメラ関連
Nikon Z 9 ボディ
野鳥撮影にも最強のパフォーマンスを発揮するミラーレスフラグシップです。被写体検出機能で野鳥も認識して目にフォーカスを合わせてくれます。本格的に野鳥撮影をする方にはおすすめです。 |
Nikon FTZ II |
予備バッテリーEN-EL18d |
予備バッテリー室カバー |
L型ブラケット |
液晶保護ガラス |
メディア
静止画メイン推奨 165GB |
大容量 325GB |
動画プロ向け 650GB |
標準ズーム
24-120mm f/4 S イチオシ標準ズーム |
24-50mm f/4-6.3 |
24-70mm F/2.8 S |
Z 24-70mm f/4 S |
28-75mm f/2.8 |
単焦点レンズ
NIKKOR Z 20mm f/1.8 S |
NIKKOR Z 24mm f/1.8S |
NIKKOR Z 50mm f/1.2S |
NIKKOR Z 85mm f/1.8S |
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S |
野鳥撮影用おすすめ超望遠レンズ(Zマウント)
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
位相フレネルレンズ採用の小型軽量の800mm単焦点レンズです。全長385mm、重量約2385gで、800mmの超望遠レンズとしては驚異的な軽さです。5段分(Z9との組み合わせでは5.5段)のVRにより、手持ち撮影が可能です。DXフォーマットで使用すると1200mmF6.3相当となります。野鳥撮影に威力を発揮します。 |
Zマウント純正テレコンバーター
Nikon Z TELECONVERTER TC-1.4X |
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0X |
野鳥撮影用おすすめ超望遠レンズ(Fマウント)
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR |
NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR |
マウントアダプターFTZ2 |