よく工作をするため、いつも巻尺は持ち歩いています。建築屋の性なのか、計りたいときに計る道具がないのはなんとも気持ちが悪いのです。
それほど精度よく測定するわけではないので、軽い布やビニール製でも良いし、家電量販店で配っている紙のスケールでも良いのですが、道具にはどうしても凝ってしまいます。
2016年4月、リニューアル後に なかなか行けなかった銀座の伊東屋に行ってきました。
そこで出会ってしまった巻尺。刃物の町、新潟燕で作られた、アルミ削り出しの筐体です。 理系男子はどうも「削り出し」という言葉に弱いのです。
日本の職人が手掛けた傑作です。ヘアラインの仕上げは素晴らしいできです。さりげなく入る MADE IN JAPAN の刻印が映えます。
直径47㎜で、大変コンパクトなのでどこにでも入ります。私は常時カバンに忍ばせています。
インチキ鋳造品ではなく、角がシャープでアルミを丁寧に削り出して作ったことが分かります。
しかも、デザインに凝っただけではなく、2mの巻尺はJIS一級で、実用的です。先端が板の厚み分移動するようにできています。
義兄(同じく建築家)にもプレゼントしたら大変喜ばれました。
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