NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S:レビュー(重量編)

ネット上では「軽い軽い」と絶賛されていますが、絶対値としては決して軽くはありません。2.4kgほどあるので、2Lのペットボトルよりも重量があります。軽いか重いかは主観的な表現であり、今までFマウントの800mmF5.6を使っていた人が持てば夢のように軽く感じるでしょうが、500mmF5.6から乗り換えた場合は重いと感じるでしょう。事実は2.4kgの重量があるというだけです。カメラと合計で3kg前後になるでしょう。
このレンズを手持ちで使うには、2Lのペットボトルと500mLのペットボトル2本を合わせたものを目の前に水平に持ち続けられる体力(腕力?)が必要です。それが苦にならない人には問題ありませんが、困難な場合はおすすめできません。もしくは、筋トレをおすすめします。ネット情報を鵜呑みにせず(この記事も含め)、ショウルームなどで実際に試してみることを強くおすすめします。

自分は500mmF4FL+1.4倍テレコン+FTZ-IIの組み合わせで使っていたので、軽く感じます。500mmと1.4倍テレコンとマウントアダプターで3405g。この800mmは2385g なので1kg以上軽いのです。フィールドで持ち歩いたり眼前に持ち上げて長時間構えるときの1kgの差は大きく、筋肉痛やぎっくり腰から解放してくれそうな気がします。
今までも手持ち撮影にこだわって来ましたが、800mmの超望遠レンズを手持ちで使えるのは夢のようです。

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体力的な限界

自分の限界を知っておくこともおすすめします。
野鳥撮影を本格的にはじめるとき、自分のカメラを持参してNikonのショウルームで400mmF2.8、500mmF4、600mmF4、800mmF5.6をすべて試写させてもらい、手持ち撮影をするには500mmF4が自分の体力の限界であることを悟りました。ちなみに500mmF4は 3090gですが、800mmF5.6は1.5kgも重い 4590g です。水平に構えてみただけで、こりゃ長時間の手持ち撮影は無理だと気づきます。三脚は使いたくないので、自分の上限はレンズ重量3kgなのです。

「軽い」と言うと誤解を与えてしまうと思います。2.4kgもありますから、2Lのペットボトルよりも重量があります。世間で軽い軽いと騒がれているのは、800mmの単焦点レンズとして軽いということでしょう。
個人的には500mmF4のセットよりも1kg以上軽くなりましたので、持った時はついつい「軽~い」と言ってしまいました。

手持ち撮影へのこだわり

本レンズは800mmF5.6のおよそ半分の重さであり、F値は1/3段暗くなりますが、5.5段のVRの恩恵で夢の800mm手持ち撮影ができるようになりました。むしろ、積極的に手持ちで使ってください、と言われているような仕様です。

ご存知のように、野鳥撮影は枝被りを避けるために、ミリ単位で撮影位置を調整します。ちょっと左右に移動したり、中腰になったりしゃがんだりして、いかに枝に邪魔されずに「抜ける」光路を探すかが勝負です。場合によっては地面に座ったりひれ伏したりします。三脚を使うとこういった微細な位置の調整ができなくなり、撮影チャンスが失われてしまいます。

軽さは正義

そのため、特に野鳥撮影では「軽さ」は「写り」と同じくらい重要なレンズ性能だと思っています。いくら写りがよくても、持って行くのが億劫になったら撮ることさえできません。
もしかすると望遠レンズで一番重要な要素が「軽さ」なのかもしれません。どんなに明るく高性能なレンズでも、重くて瞬時に鳥に向けられる機動性がなかったらその光学性能を発揮することすらできません。とは言っても軽量化を追及してあまりに暗いと画質が落ちるので、その落としどころが重要なのでしょう。Canonの800mmF11も一つの回答だと思いますが、小型軽量化と低価格化に振りすぎて、薄暗い森や藪に隠れた野鳥の撮影は難しいかもしれません。明るいフィールドや航空機、モータースポーツには向いているでしょう。その点、F6.3に抑えた本レンズは野鳥撮影ユーザーの要求に即した、なかなか的を射ているコンセプトだと思いました。

何より10年ほど前にNikonショウルームで「こりゃ手持ち撮影は無理だ」と思った800mmの世界が、フレネルレンズやVR技術の改革によって手持ち撮影可能になったことは称賛に値します。

家内も同じレンズを使用しています。身長150㎝と小柄な体格ですが、過去に200-500ズームを使っていた経験もあるので、本レンズを手持ちで使っています。決して軽いとは言いません。「重~い」と言ってます。
https://takachan.jp/2022/04/23/nikkor-z-800mm-f-6-3-vr-s-review/

カメラ関連
Nikon Z 9 ボディ

野鳥撮影にも最強のパフォーマンスを発揮するミラーレスフラグシップです。被写体検出機能で野鳥も認識して目にフォーカスを合わせてくれます。本格的に野鳥撮影をする方にはおすすめです。
FTZ-IIを介して今までのFマウントの超望遠レンズも問題なく使えます。ZマウントのNIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sとの組み合わせは5.5段のVRが効き、800mm(DXで1200mm)ながら手持ち撮影が可能になります。


Nikon FTZ II

予備バッテリーEN-EL18d

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メディア

最速650GB
動画メインの人にはおすすめ

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標準ズーム

24-120mm f/4 S
イチオシ標準ズーム

24-50mm f/4-6.3

24-70mm F/2.8 S

Z 24-70mm f/4 S

28-75mm f/2.8
単焦点レンズ

NIKKOR Z 20mm f/1.8 S

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野鳥撮影用おすすめ超望遠レンズ(Zマウント)
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

位相フレネルレンズ採用の小型軽量の800mm単焦点レンズです。全長385mm、重量約2385gで、800mmの超望遠レンズとしては驚異的な軽さです。5段分(Z9との組み合わせでは5.5段)のVRにより、手持ち撮影が可能です。DXフォーマットで使用すると1200mmF6.3相当となります。野鳥撮影に威力を発揮します。
1.4倍、2倍のテレコンを使用しても画質の劣化が少なく、FXで1120mmF9、1600mmF13、DXで1680mmF9相当、2400mmF13相当となります。
Zマウント純正テレコンバーター

Nikon Z TELECONVERTER TC-1.4X

Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0X
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AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR

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マウントアダプターFTZ2
著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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