オリジナルペンシース

ボールペンや万年筆が傷つかないように1本ずつ入れるケースをペンシースと呼ぶようです。Sheath。スペルも難しい。刀や剣の鞘と言う意味だそうです。海外帰国子女ですが、知りませんでした。アメリカ人は筆箱すら使わないので、そんな言葉とは遭遇しなかったのですね。

さて、文房具フリークという自分の好みを押し付けて家内に高級軸のペンを頻繁にプレゼントしているのですが、筆箱に他のものを一緒にいれると傷つきそうで不安だということで、ペンシースなるものをネットで探しました。しかし、なかなかおめがねにかなうものがありません。どれも革などでできた立派なペンシースで、重いし、厚みがあってオーバースペックのものばかりです。革だとカビそうですし、革が厚いとクリップも痛みそうな気がします。
求めていたものは、もっと気軽に使える、布か何かでできた簡単な袋です。結局見つからなかったので、自作することにしました。

材料

まずはダイソーのチェックです。大抵の材料はダイソーで調達できます。今回も物色したら良い材料が見つかりました。フェルトです。18㎝×18㎝のカラフルなフェルトが丸められたものが5枚セットで100円です。素晴らしい。ダイソーは人類の味方です。

ボールペンや万年筆は、大きくても15㎝以下なので、切って使えば材料としてはちょうど良いサイズです。これを何種類か買って材料としました。しめて数百円です。

初期の作

最初はフェルトを適当に切って片側だけ縫って袋状にしてみました。機能としてはなかなかうまく行ったと思いますが、致命的なことが判明しました。縫うのが下手です。しかも面倒です。一つ作って断念しました。
縫うのが好きな人や、上手な人にはおすすめです。

ニードリング

道具

フェルトはニードルで瘉合させることが可能です。以前、仕事である動物病院のロゴのぬいぐるみを作ったことがありますが、その時の経験で、フェルトもニードリングでつなげられることを知っていました。ちょっと針を刺すのは硬めですが、しつこくやっていると2枚のフェルトをつなげることができます。縫う技術はないので、ニードリングで瘉合させる方法をとりました。適当にザクザク刺すだけでくっつくので、いいかげんな性格の自分にはマッチしています。

製作

フェルトを適当なサイズに切り、スポンジの上でふちをニードリングしてつなげます。それだけで出来上がり。非常に簡単です。

味気ないので、何かワンポイントアップリケをつけようと思ったのですが、袋状にしたあとはニードリングでさらにフェルトを付けることができないことに気づきました。失敗です。

ふちを瘉合する前、フェルトが1枚の時にアップリケをニードリングで取り付けてから裏のフェルトと合わせ、ふちをニードリングで閉じるとうまくいきます。

作例

フェルトがたくさんあるし、簡単にできるので何種類か作ってみました。

一作目

例のごとくブンチョウが興味を持って確かめにきました。

イグアナモチーフです。

今はなきデルタのドルチェビータのお気に入りペンに合わせて作りました。

次はモナムールフェム用です。ひよこを付けてみました。適当に切ってニードリング用の針でザクザク刺すと瘉合します。袋を形成してからではできないので、1枚の時にアップリケを付けてからふちを瘉合させます。

今回作った3つ。

何より軽く、しかも簡単に作れるのがミソです。しかも安い。材料費200円+税です。
ペンのサイズに合わせて、ぴったりフィットするペンシースを作れます。

後日談

家内はとっても喜んでくれました。ことある毎に仕事場でペンシースが役立っている写真をスマホで撮って送ってくれます。

よかったよかった。

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著者
Yama

大学卒業後しばらくは建築設計に従事。その後人工知能の研究所で知的CADシステムやエキスパートシステムを開発。15年ほどプログラマをしていましたが、管理職になるのが嫌で退職。現在は某大学の非常勤講師(情報学)、動物医療系および野鳥写真家、ウェブプログラマ、出版業などをしながら細々と暮らしています。

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