発売当初からハイスピードフレームキャプチャの機能はありました。秒30コマ(C30)と秒120コマ(C120)の連写ができる機能ですが、いくつか制限があります。C30はFX、DXで使えますが、C120はFX固定となります。また、画像サイズはC30がサイズL固定、C120がサイズS固定となります。
今や全機能を使って秒間20コマ撮影できるので、制限付きのC30はいささか物足りず、C120はコマ数は凄すぎるけどDXで使えなく、画素数も少なくなってしまうので、どちらも使いにくい感がありました。
そこへ、今回Ver. 3.00でC60が追加されました。まさに痒いところに手が届いたような仕様追加です。
新たに追加されたC60は、DXフォーマット固定、画像サイズL固定となります。5392×3592ピクセル(サイズL:19.4M)ですから、A3印刷は楽勝に対応できるサイズです。それを秒間60コマで最長4秒間撮影できます。ハードウェアにはこんなに余力があったのですね。
プリキャプチャ
さらに最長でシャッターを押す1秒前から記録できるプリキャプチャ機能を組み合わせて使用できます。この機能はVer. 2から備わっていましたが、今回C60にももちろん対応しています。
以前の実験から、自分の場合はリリースの0.5秒前からの記録で十分であるとわかったので、0.5秒前からの記録に設定してあります。鬼に金棒です。
テスト撮影
せっかくの機能をテストできるターゲットは、やはりスポーツ写真です。ちょうど小学生が野球をしていたので、バッターのインパクトの前後を写すべく、撮影してみました。
シャッターボタン半押しで構えて、打った瞬間にシャッターボタンを押すだけで0.5秒前からの映像が保存されます。一般的には反応速度が0.1秒くらいなので、0.5秒あれば大丈夫でしょう。反射神経がすぐれた人は0.3秒でも十分かもしれません。自信がない人は1秒まで伸ばせますが、無駄なコマが撮れすぎてしまうので、実験して調整することをおすすめします。
ボールがバットにぐにゃっと貼りついているような本当のインパクトの瞬間を撮りたかったのですが、それはなかなか難しいことが分かりました。インパクト前後のコマを見ると、1/60はずいぶん間が空いています。C120でも2倍になるだけなので、偶然が重ならないとインパクトの瞬間は撮れないかもしれません。何回か撮影すればそのようなショットも撮れるでしょう。
作例
バットに当たった後の最初のコマです。








この作例では、ローリングシャッターひずみが若干見られます。バットのスイング速度は意外に速いのですね。向きも丁度画面の縦方向なので、バットの先端が進行方向に曲がっているように見えます。
考察
インパクトの1/60秒後のコマのボールの位置が最大でも50㎝程度(2のコマのいい加減な目分量です)のようなので、インパクト直後のボールの速度は最大でも0.5×60で秒速30m程度と思われます。時速にして100㎞前後の計算になるので、小学生の野球チームで軟式ボールの打球速度として理にかなった数字だと思います。
C60で50㎝以内の動きだとしたら、C120では25㎝程度となるでしょう。おそらく、C60で50回に1回、C120で25回に1回くらいの確率でボールがぐにゃっとバットにはり付いているいる写真が撮れるのではないでしょうか。





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