家内が4月生まれなので、またボールペンのプレゼントです。「またペンかよ!」と言いながら渡したら笑われました。
万年筆やボールペンの軸のデザインは、イタリアをはじめとするヨーロッパ諸国のデザイナーが作るデザインが好きなのですが、日本にも優れた職人がいます。
竹内靖貴氏の手作りボールペン
迷宮の庭園 大水路という名前です。
これは一目ぼれでした。なんと美しいデザインでしょう。しかも今までに見たことがない奇抜な柄と形です。配色もパーフェクトです。
筆記具は迷っていると販売終了になってしまうこともあるので、見つけた時に即購入するのが基本です。今まで何度も痛い目に合っているので、これもすぐに注文しました。
数日後にサイトを見たら案の定「品切れ」になっていました。くわばらくわばら。
到着
注文当日発送、翌日到着です。便利な世の中です。
この手の手作り樹脂系軸は1本ずつ模様が異なり、同じものがありません。どのような模様のものが届くかは、買ってみないと分からないドキドキ感があります。届いた個体は大変美しく、良いパターンだと思いました。
1本ずつ丁寧に旋盤で加工した様子が見てとれます。
斬新なデザインです。微妙な曲線は大変持ちやすく書くのが楽しくなります。アクリルの複雑な模様は美しく、吸いこまれるようです。 透明性があり、奥行きを感じます。光の当て方によって反射や発色が異なって見えます。 ずっと見ていても見飽きません。眺めているだけで想像力がかき立てられます。
かなり派手なペンなので、使う人を選ぶかもしれません。小中学生が使っていたらナマイキでしょう。成人女性でないと持ってはいけないような、どことなく王侯貴族風の高貴な雰囲気を醸し出しています。
大変喜んでもらえました。ペンシースに入れられて、塾で使ってくれているようです。
本人からは「またペンかよ」とは言われませんでしたが、きっとそう思ったに違いありません。でも良いのです。半分は自己満足です。ペンマニアと結婚した宿命として諦めてもらいましょう。
実はもう次のペンも候補がいくつかあります。
リフィル
個人的に唯一ちょっぴり残念なところは、リフィルがパーカータイプではなく、クロスタイプなところです。一般の方々にはあまり関係ないかもしれませんが、ペンマニアからするとリフィルの選択肢が極端に少ないので、リフィルを変えて楽しむという遊びが限定されます。現状では、クロスの純正か、三菱鉛筆のSK-8くらいしか使えません。
クロスはアルファベット筆記を前提に作られているようで、ボール径1.3mm、1.0mm、細字用でも0.8mmまでしかありません。書き味もサラサラではなく、粘度が高いインクを使用しています。英語のサインなどをするときにはちょうど良い書き味だと思いますが、細かい漢字を書くのにはあまり適していません。国産では三菱のクロスタイプリフィルSK-8、0.8mmの黒1色しかありませんが、純正リフィルよりも評判が良いようなので、今度試してみます。
オートの0.5mmのニードルポイントや0.38mmのジェットストリームのクロスタイプ互換リフィルを切望します。さらに、フリクションのクロスタイプやパーカータイプもできたらボールペンマニアは泣いて喜ぶことでしょう。リフィルメーカーにお願いしたいところです。
クロス替芯 8514 ブラック 細字(F) |
クロス替芯 8513 ブラック 中字(M) |
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クロス替芯 8512 ブルー 細字(F) |
クロス替芯 8511 ブルー 中字(M) |
SK-8 三菱鉛筆のクロスタイプリフィル 0.8mm |
SK-8の10本セット 三菱鉛筆のクロスタイプリフィル 0.8mm |
後日談
クロスの細字(青)とSK-8を取り寄せて入れ替えてみました。
意外にも家内はクロス純正替芯 8512 ブルー 細字(F) が気に入ったようです。落ち着いた良い青色です。クロス純正リフィルは太いとか、ボテるとか、昔はあまり評判が良くなかったのですが、最近はずいぶん進化しているようです。青い軸に青いリフィルで、分かりやすいと好評でした。